bearstapeが音に映す、心の機微

Review

文: DIGLE編集部 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はbearstapeをご紹介します。

戻れない日々の煌めきを

福岡在住の宅録シンガーソングライター、bearstape。ネオアコやAOR、オルタナティブなどのエッセンスを取り入れ、メロウなインディーポップを響かせているアーティストだ。

先日配信が開始された「Nodo」は、約4年ぶりとなる配信シングル。追憶のなかで感じる思い出の煌めきやあの頃と変わってしまった切なさを感じさせる、ミドルテンポのカントリーだ。ネオアコースティックなサウンドは二度と戻れない日々へのセンチメンタルな心情を映し出し、中間部のホーンパートは感情の高まりをさらに増幅。穏やかな楽曲のなかでも、しっかりと心の機微が描かれている。

また、気だるげに日本語を紡ぐ彼の歌声も健在だ。どこまでも広がっていく伸びやかさがありながら、独り言を零しているような距離の近さも感じさせる。忙しなく過ぎ去っていく日常のなかで、ふと休息を与えてくれる1曲だ。

bearstape

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