文: Kou Ishimaru 編:Kou Ishimaru
これまで英語詞を貫いてきたStrip Jointが、全曲日本語詞で書き上げた2ndアルバム『飛ぶという行為』は、制作に5年を費やし、自身のアイデンティティと向き合ったという大作。タイトルトラックのサビの「あの時あの場所から 長すぎる時を経て 気だるい午睡のように 何もなく生きている でも君を知る前の 無防備なあの朝を 振り切ればそれで良いさ」という一節からは、出会いや別れを振り返り、人生と向き合った時に抱くことができる、ポジティブな諦念が表れているようにも思える。鍵盤やブラスの混ざりも心地良く、サウンド面をとっても純真さが滲み出ている一曲だ。
神戸出身4人組バンド・砂の壁が、先日リリースを発表した2nd EP『都市漂流のために』。その収録曲でもある「駆け抜ける」は、80'sを咀嚼した一曲。ティン・パン・アレーや小坂忠を思わす自然体なベーシック(ベース・ドラム・ギター)に対して、少し派手なSynth-Pop/New Wave風のシンセの組み合わせが新鮮で、ノスタルジーを感じさせてくれる。
おとぎ話が、『US』以来2年ぶりのアルバム『HELL』をリリース。近年はメロウな現行インディを追求していたおとぎ話の今作は、美メロが印象的なポップ・アルバムに。“HELL”というテーマであるが故に、“愛”について歌った楽曲が多いことが逆説的に際立つ。初期衝動感満載で元気のもらえる一作だ。
<EDGE HOUSE>のレジデントを務め、〈PKCZ〉のメンバーとしても活躍するJOMMYが、疾走感に溢れるハウスミュージック・チューン「dopamine」をリリース。アーティストコレクティブ・balaでも活躍するSUNNY ONLY 1が客演で参加し、中毒性の高い気だるいフロウをのせている。タイトル通り“ドーパミン”ドバドバな一曲。
その他、注目のリリースにはego apartment、Yunoa、QUMOなどがラインナップされています。
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