別世界へ誘う、speedometer.の電子音楽

Review

文: DIGLE編集部 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はspeedometer.をご紹介します。

メロディー×ビートの一体感

1997年にデビューした、テクノミュージシャン高山純によるソロユニット、speedometer.。オルタナティブ・エレクトロニック・バンドAUTORAやソロ名義のslomosなど、高山自身が精力的な活動を行っているためspeedometer.としては沈黙を貫いている期間もあったが、2019年秋には本格的に再始動。音から情景や温度が伝わってくるような、豊潤なエレクトロミュージックを生み出している。

先日配信が開始された『suburbs』は、都市と田舎の狭間である郊外の心象風景を描いた作品。リアリズムを感じさせるエッセンスもありながら、どこか浮遊感のあるサウンドは、この世界ではないかへ導いていく。

ビートアプローチへの強いこだわりもありながら、よりメロディックに仕上がった今作。メロディーがビートを引き立て、ビートがメロディーを彩る、一体感の強い楽曲たちが並ぶ。それでいて押しつけがましさはなく、異なる情景をそっと手渡せるのが、彼の手腕なのだろう。現実に疲れたとき、呼吸する余白をくれる1枚だ。

speedometer.

asanoyabooks / felicity

SNSで記事をシェア

SNSフォローで
最新カルチャー情報をゲット!

閉じる