megumi otsuboがエレクトロサウンドで描く、夢と現実

Review
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はmegumi otsuboをご紹介します。

どこか浮遊感ある世界観を

ムノーノモーゼスでキーボーディストとして活動するmegumi otsuboによるソロプロジェクト。幼い頃からクラシックを通してピアノに慣れ親しみ、その後はDJやバンドにも手を広げた彼女だからこそ鳴らせる音楽を生き生きと紡ぎだしている。

先日配信が開始された「brain dance」は、ビートメイカーに藤田聖史(from 鋭児)を迎えたエレクトロ作品だ。老子『胡蝶の夢』や映画『マトリックス』などから着想を受けており、“夢と現実”をテーマに制作。説話を引用したり、印象的なフレーズを繰り返したりしながら、夢と現実の狭間を揺蕩うような地に足のつかない世界観を作り出した。

適宜入ってくるレインスティックやトライアングルなどのパーカッションが楽曲に奥行を与え、淡々としたミニマムなビートを立体的に彩る。器用に使いこなされる透明感のある歌声と冷静なフロウも、夢と現の色を演出するのに一役買っているといっていいだろう。

megumi otsubo

SNSで記事をシェア

SNSフォローで
最新カルチャー情報をゲット!

閉じる