文: Kou Ishimaru 編:Kou Ishimaru
沖縄出身のシンガーソングライター・TOSHが、2024年11月6日(水)にリリースするEP『Somewhere』から三作目の先行シングルとして「Always」をリリース。本楽曲は、ギターのカッティングやシンセサイザーといったウワモノが演出する異国情緒漂うムードと、シンセベースとスネアのクローズリムショットによるドープなビートの組み合わせが心地良い1曲。フックでは《I'm always thinking about you》という歌詞をリフレインし、“もう戻らない君”を想って孤独に歌う。サウンドの妙によって、“ベッドルーム(自室)”で歌われている、という背景がくっきり見えてくるのも凄味だ。
1987年に沖野俊太郎、小山田圭吾を中心として結成された4人組ネオサイケバンド、Velludo(ヴィロード)。結成から一年後にリリースした7インチシングル『Speak Like』をオリジナルメンバーで再録したバージョンをこの度リリース。バックビートを強く意識したヘヴィな8ビートのリズムと、ギターのブラッシングによるドライブ感がたまらない一曲。リズムセクションがグイグイと前進していく対して、アーミングやディレイを用いたエフェクティブなギターが“通り過ぎていく風景”を描写しているように思える。
幽体コミュニケーションズによる新曲は、共同制作に君島大空を迎えた一曲。宮田あずみが演奏するコントラバスがサウンド全体に大きな影響を与え、トラディショナルな風合いに仕上がっている。楽曲が展開される際に、呼吸を合わせてリタルダント(テンポを少しずつ遅く)し、一拍間を空ける手法が何度か登場。人間味に溢れていて、息のしやすい空気感に繋がっているようだ。
音楽レーベル〈makran〉を運営し、自身もエレクトロニックミュージックを制作するプロデューサー・Ryuuta Takakiが最新EP『春の腐骸』をリリース。そのタイトルトラックである「春の腐骸」は、UKのベースミュージックから直で影響を受けた説得力のあるビートに、趣深い日本語歌唱をのせた一曲。アートワークでは、波が飛沫をあげる瞬間が切り取られているが、“揺らぎ”のあるサウンドからも、まさにそういった波が打ち寄せる様子が浮かび上がってくる。
その他、注目のリリースにはSwagcky、Sundae May Club、dittoなどがラインナップされています。
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