cheeが拡張する、ビートボックスの可能性

Review
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はcheeをご紹介します。

歌とラップに並ぶ、ビート

ヒューマンビートボクサー兼トラックメイカーとして、ビートボックスの新たな可能性を追求するアーティスト、chee。中学3年生でビートボックスと出会うと、様々なバトルに参加して自己研鑽を続け、全国規模の大会で爪痕を残すまでになった。2023年頃からは自身でトラックメイクも開始し、cheeだからこそ生み出せる音楽により磨きをかけている。

先日配信が開始された「stay」は、オルタナティブなサウンドにリリカルなビートボックスが重なる作品。ビートボックスを従来の声帯模写や音楽模倣といった枠組みから逸脱させ、歌やラップといった言語に位置付ける彼のテーマを色濃く反映された1曲となっている。

ビートと楽器音と歌詞をシームレスに繋げられるのは、cheeのスキルがなせる業なのだろう。1人のボーカリストの歌に浸る没入感と表現がコロコロ変わる面白さを同時に実現させ、今までに出会ったことのない新しい世界が築かれている。単に音でも言葉でも歌でもない、複合的なクリエイティブの魅力に浸れることだろう。

chee

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