Gambsが音楽にこめた、辛い現実に立ち向かうパワー

Review
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はGambsをご紹介します。

日常のトキメキを糧にして

2019年3月に結成されたニュースクール・ポップバンド、Gambs。ヒップホップやハウスなどを軸にしながらポップに昇華されたサウンドは人懐っこく、どんな人の心にでもスルスルと歩みよっていく。

先日配信が開始された『WONDER TOKYO』は、彼らにとって初となるフルアルバムだ。“ゲームをプレイするようなリスニング体験”をコンセプトに、独立性ある楽曲をストーリー仕立てにまとめあげた1枚になっている。

ゲームの起動音を彷彿とさせる「Start」をきっかけに、東京を舞台とした物語はスタート。ジャージークラブやUKロック、ガラージといったジャンルを横断しながら、Gambsならではのロマンスが利いたポップミュージックを奏でていく。そして、ラストとなる「WONDER TOKYO」では《これからはさ たまに会って 泣いたって 慰めあって立っていこう》と、都会の一角から手を取りあって生きていく未来を歌うのだ。変わり映えのない日常の中にトキメキを見出し、つらい現実に立ち向かうエネルギーを与えてくれる1枚になるのではないだろうか。

Gambs

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