文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
ロックバンド竹内電気の残党2名によって2013年から活動しているONIGAWARA。新曲「にほんごさいこう」は、4つ打ちのドラム、キャッチーなシンセ、90〜00年代のJ-POP的なコード進行と多様な展開によるダンサブルチューン。《あかさたなはまやらわをん》というコールから始まり、日本語の面白さについて歌う。《雨は飴でも甘いキャンディー》《恋(鯉)は釣るより釣られたい》《音楽ってやっぱ面白い 同じメロでもやっぱ面白い》と、当たり前に存在している日本語や音楽の面白さに改めて気付かされる、多幸感あふれる一曲。
2012年結成、広島発4人組ラウドロックバンドRED in BLUE。「THE HANDS」は、オートチューンボーカル、ダンサブルかつ抑揚のあるリズム隊、オクターブ奏法やブリッジミュートなど多様なアプローチが絡み合う、メロディアスでエモーショナルなチューン。《神様なんていない あんなやつとうに信じちゃいない》と、裏切りや不条理を描く一節に胸が痛む。野外フェス<FULL POWER FEST>を発起し、YOASOBI、KEYTALK、Crossfaith、Survive Said The Prophet、Novelbright、花冷え。などジャンルを超えたアーティストを招き、7000人を動員するなど、ラウドロックカルチャーを地元広島で盛り上げる活動にも注目していきたい。
2021年に結成、山口県を拠点に活動するBUTTER COOKIES。「スタンド・バイ・ミー」は、地に足のついたミドルテンポの中、ハネるようなキメが印象的なリズム隊と、カッティングとリードを交えたノリの良いクランチギターによるロック・チューン。《あー言えばこー言うやつばっかだ》と、今の世の中で顕在化する、ノイジーな大衆に向けて本音をぶつける。《最低最悪だってさ お前らが言っても 負けないよ 僕は音楽を味方につけたんだ》という心の奥を曝け出した一節に、じーんとくる。
オルタナティブロックとデジタルを融合した音楽スタイルで活動している女性2人組バンドIRIS MONDO。大ヒット映画『逃走中』の主題歌であるJO1「Believe In You」の作曲家とタッグを組んだ第2弾「Never Over」をリリース。シンセのエモーショナルな音像、ドラムンベースやTrapなどを織り交ぜたビートによる一曲。疾走感のあるビートに合わせて《まるで世界に否定されてる毎日 前に進んでるつもりだった実際》と早いフロウで歌うポエトリー・ラップから始まり、《できるだけ自分を生きてたいね》とキャッチーに歌うフックへ移り変わっていく展開にカタルシスを感じる。理想を掲げる姿が力強い。
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