文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
東京拠点、2024年に音楽活動を本格的にスタートし、soundcloudをベースに楽曲リリースを行う音楽プロジェクト・nyachan。新曲「ぼくのなつやすみPt.2」は、チップチューン的なリードシンセ、ミドルテンポのビートと8分で刻まれるシンセベースを主軸にボーカルチョップやFXで彩った、ノスタルジックなポップソング。《旅に出よう》《捨てるお利口》《ETCセットで遠くなる東京》といったフレーズに、楽曲前半は子供心がくすぐられてワクワクする。そしてフックでは《クレヨンでもまだ未発売 13色目のぼくらに で、君に見えた空色なに?》と歌われる。夏休みの自由な空気と、まだ見ぬ可能性への期待が、やる気をみなぎらせてくれる。
東京を拠点とする2000年生まれのヒューマンビートボクサー・トラックメイカー、chee。新曲「In this pool」は、エレクトロニカのようなオルタナティブなサウンドとハウスのビートが合わさる中、軽快なビートボックスが交わる一曲。リップロールや歯擦音によるパーカッシブ且つ立体的なビート、そしてライザーのような煽りにより、グルーヴィかつドラマティックな仕上がりに。ASMRのように、本当に耳の近くでその音を出されているように感じ、人間ならではの温かみさえ感じる一作だ。
sue(Vo.)、大輝(Ba.)による音楽ユニット。2019年8月3日、前身バンドであるUse With Cautionから、「そばにいるね」という想いを込めたiruneに改名して活動。2026年1月にリリースされた「気付かれないように」は、哀愁のあるピアノの伴奏、楽曲を支えるシンプルなリズム隊を用いた、王道のポップ・バラード・ソング。友人への恋心が溢れることによって生じる、執着心や自己嫌悪を歌う。《眩暈がするほど 愛してほしいと叫んでいる 心に蓋してた それが悪いかのように》というフックで、胸が苦しい。《いくら払えば君の愛を買えるんだろう いくら払えば君を好きにできるんだろう》《こんな考えだからダメだよな》というフレーズも人間らしくユニークだ。心のネガティブな一面を、キャッチーなメロディで昇華した美しい一曲。
バンド経験を元に、2026年より現名義で活動する大阪拠点のミュージシャン・SAMEHADA。セルフプロデュースで制作のほとんどを自室で完結させることから、在宅ミュージシャンと名乗っている。「チキュウヒコウシ」では、4つ打ちやキメが印象的な疾走感のあるビート、単音のギターカッティング、メロウなシンセによるトラックに、合成音声である狐子のコーラスを迎えている。《まだ眠れない 今日を愛したい 夜のアリバイ 目指す星はビルと街路に》という歌い出しが、夜のネオン街を駆けているようなムードを感じさせる。サウンドの心地よさも相まって、夜のドライブで聴きたい一曲。
韓国ソウル出身、6年前に一人で日本に渡り、現在は東京を拠点に活動しているR&Bシンガー・ゆずにん。「君酔い」は、情緒的なピアノ、艶やかなリードシンセのリフ、サックスのオブリガート、そしてジャジーなウォーキングベースのパートも展開する、ムーディな一曲。《Oh I might be crazy 君と朝まで酔っていたい ウイスキー注いで》と、“君”に酔っている様を描写。好きという気持ちとそれを素直に伝えることのできない葛藤を歌う。心地よいサウンドも相まって、ロマンチックだ。
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