文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
ヒューマンビートボクサーとして、シンガーソングライターとして、声から生まれる表現と向き合い続けるアーティスト、YAMORI。どんな楽曲でもデジタルで作れてしまいそうに思える現代のなかで、人が作り出せる音楽を突き詰めているミュージシャンのひとりといっても過言ではないのではないだろう。
先日配信が開始された『ヒューマン』は、そんな彼のアイデンティティが詰めこまれた1枚だ。自身を含む6人のビートボクサーが、トラックのビートを担当。それぞれの個性を輝かせながら、さまざまなジャンルを口から生み出されたリズムで表現していく。いずれのトラックも有機的な温かみやグルーヴを保持しているのは、人の声特有の熱量が存在しているからなのだろう。
また、どんなテイストであってもビートボックスを自然に曲へ取り入れることができるのは、自身もヒューマンビートボクサーであるYAMORIだからこそ。彼の優しい歌声に耳を澄ませるもよし、気張らずにテクニカルなことをしているビートに聴き惚れるもよし、作りこまれた楽曲の雰囲気に身を委ねるもよし。様々な楽しみ方で味わってほしい作品だ。
YAMORI
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