意図的に馬鹿になってみる。荒谷翔大が模索の日々を経て辿り着いた“自分の決意を固める歌”

Interview

文: 山田邦子  写:山﨑 優祐  編:riko ito 

テーマを設けてインタビューやコラム、プレイリストを掲載していく特集企画。2025年1月/2月の特集テーマは“New Journey ―人生の旅に寄り添う音楽―”。元yonawoのボーカルであり、現在はシンガーソングライターとして活動する荒谷翔大がカバーに登場。特集テーマにちなんで、人生の門出のタイミングに心の支えになってくれる考え方や音楽について伺いつつ、2025年2月26日にリリースした楽曲「ひとりぼっち」に込めた想いについて語ってもらった。

混沌とした社会に生きる人々の想いを代弁する歌詞や、胸に溶け込む温かな歌声、平成のポップソングを彷彿させるメロディで、リスナーの人生に寄り添うシンガーソングライター・荒谷翔大

新世代バンドとして注目されていたyonawoを2023年に脱退し、ソロ活動に専念した2024年。ソロアーティストとして1年目は“力み”を感じていたようで、活動を通してやりたいことを一つひとつ確認していく感覚だったそうだ。

そんな1年の集大成となる楽曲「ひとりぼっち」を2月26日にリリースした。これまでの日々の思い出や苦しさを歌いつつ、過去を受け入れて新しい未来に向かっていく歌詞が印象的な今作。荒谷の楽曲に通底するテーマでもある「別れ・孤独を良いことにも悪いことにも捉えなくていい」という考え方も反映されているが、ソロアーティストとして2年目を迎えようとする今、どのような心境を抱いてるのだろうか。

今回は、“旅立ち”や“別れ”を題材にした新曲「ひとりぼっち」にちなみ、“New Journey ―人生の旅に寄り添う音楽―”をテーマにしたインタビューを実施。同曲に込めた想いをはじめ、3月7日(金)にリリースする同名のメジャー1st EPの制作背景や荒谷が大切にしている価値観についても語ってもらった。

人生の決断を支えてくれた歌は「サヨナラCOLOR」と「Imagine」

ーソロでの活動が始まって、そろそろ1年になりますね。

はい。まずバンド(yonawo)でデビューさせてもらったんですが、脱退してソロでの活動を始め、去年の夏にソロでもメジャーデビューさせてもらいました。4人でやるのとひとりでやるのとでは、良い意味でも悪い意味でも違いがあるなと感じていますし、新鮮な気持ちでまた音楽と向き合えています。

ー今回の特集のテーマは「New Journey」ですが、荒谷さんは何か新しい一歩を踏み出すとき、指針になっている言葉や考え方などはありますか?

自分の心に嘘をつくのが一番良くないなと思っています。もちろん葛藤はあったりしますが、決断の指針はやっぱり自分の心が喜んでいるかどうか。ワクワクしているかどうかは一番大事にしています。そこって自分しかわからないし、いろんな情報を集めてみんなで考えても答えは出ないからこそ、これまでも自分が好きなもの、ワクワクするほうへ直感的に進んできたんです。一昨年のバンド脱退の決断もそうだし、音楽始めようって思ったときもそう。何の根拠も保証もないけど、音楽でメシを食いたい――ただ音楽が好きだから、っていうことを指針にしているかもしれないですね。逆にいうと、そこがなくなっちゃったら何もないなと思いますし。

ーすごく本能的なところですね。

そうですね。人生において、裏付けできるものってほぼないなと思うんです。そうなると、自分の感情に従うのがいいなって思いがずっとありますね。

ーそれがずっとあるということは、「お前、そんなんじゃダメだろ」ってその考えを食い止める人が周りにいなかったということですね。

でも、いるからこそより一層際立つときもあると思うんです。「“ダメ”って言われるけど、それでもやりたい」って思えると、「あ、これ本当にやりたいんだ」ともっと自覚できるというか。誰が何と言おうと自分がやりたいんだって思えるのは、誰かが反対の意見をくれるからこそだと思います。だから、向かい風はありがたいかもしれないですね。そういう考え方もあるってわかっていたからこそ、自分の中で迷いもありましたから。「音楽だけで食ってくのはそんな簡単じゃない」ってわかった上で「それでも自分はやりたいんだ」っていうのを確認してました。

ー地に足がついた上で、本能に正直だったのかもしれないですね。ただ自分の快楽のために突っ走るような感じじゃなさそうです。

でも、時には意図的に馬鹿にならないと何もできないなと思うんです。挑戦とか失敗は、賢くなると“考えてしまう”から、そこは一旦外しちゃう。その上で本能に委ねるっていうことは、結構やるかもしれないです。

ーこの時期、進学や就職などで迷いの真っ只中にいる方も多いと思いますが、“意図的に馬鹿になってみる”というのはすごく良いアドバイスだなと思いました。

そういう言葉をかけられたらいいな、とは思います。やっぱり、人にアドバイスするのが一番難しいですよね。自分の決断は自分で責任取れるけど、その人の決断に対しては無責任に言えないから。「夢を諦めるな!」って自分には言えるけど、人には簡単に言えないじゃないですか。そこが難しいなと思いますけど。

ー何かを決断するとき、音楽から力や勇気をもらう人も多いと思います。荒谷さんにとっての、そういう音楽やアーティストは? 

SUPER BUTTER DOGさんの「サヨナラCOLOR」です。中学生ぐらいのときに知って以来ずっと大好きなんですけど、最初は歌詞をあまり見てなくて、そんなに深いところまで考えずに歌ったりしていたんですね。でも後々、SUPER BUTTER DOGからハナレグミ永積タカシ)さんが抜けるときの心境を書いてる曲だと知って。

「サヨナラCOLOR」は僕の「ひとりぼっち」という曲のリファレンスになった曲でもあるんですが、自分の状況に置き換えたとき、“自分の決意を固める曲”であり、“大事な仲間や友だちとの別れ”っていうテーマもぴったりだなと思ったんですよね。「サヨナラCOLOR」はそういうときに聴ける曲でもありますし、何かを決断するときに《サヨナラからはじまることが たくさん あるんだよ》って、まさに歌詞の通りだなと思わせてくれた曲でもあります。

ー音楽を始める際に背中を押してくれた楽曲はありますか?

John Lennon(ジョン・レノン)の「Imagine」に音楽の力をすごく感じました。こんなにもみんなに希望を与え、行動させるような力があるんだって。夢を見ることは、見方によっては馬鹿馬鹿しく見えるかもしれないけど、「僕だけが見てる夢じゃないんだよ。みんなが見る夢だったらそれはきっと現実になる」みたいなメッセージがすごくいいなと思いました。自分も、そういうことを言える大人になれたらなって。メロディ然り、メッセージもすごく刺さりましたね。

ーその後の指針になっていったような感じだったのでしょうか。

そうですね。「音楽をやる意味=生きる意味」みたいなところも、そのときに芽生えたかもしれないです。元々歌は好きだったんですよ。だから歌は歌ってたけど、「曲を作ろう」「自分も歌うことで何かを表現したい」っていう感覚になったのもそこが初めてでしたね。それまでは好きな歌を歌って「楽しい」っていう感じだったけど、The Beatles(ザ・ビートルズ)とかJohn Lennonを知ってから「曲を作りたいな」って素直に思いました。

ー楽器を始めたのは、もっと後だったらしいですね。

はい。最初はアカペラで作って、ボイスメモに録っていました。

ー頭が硬いと「じゃあまず何か楽器やらなきゃ」とか考えちゃうけど、何かを始めたいと思ったら、鼻歌でもいいんですよね。

そこから多分、馬鹿だったんでしょうね(笑)。良い意味で、素直に「歌えばいい」って直感的に思ったんです。そこから、「ギターとかみんな弾いてるし、もっと形にしたいな」ってなったときに「ピアノってコード楽器なんだ」とか、そういう順番でしたね。

ーきっと、仲間も恵まれてたんでしょうね。

巡り合わせに感謝しかないです。

“旅立ち”と“別れ”をテーマにしたソロ活動1年目の集大成

ーyonawoというバンドのボーカルから、ソロアーティストへ。ソロ活動を始めてみた現在の心境や手応えはいかがでしょうか?

yonawoは中学と高校からの友だちの延長でバンドメンバーとして音楽を作っていたんですけど、ソロになって、特に3月にリリースするEPは4人のアレンジャーさんと一緒にやらせてもらったりしているので、制作の工程からして違いますね。バンドのときもプロデューサーさんが入ってはいたけど、軸はバンドメンバー4人だったので。だからそこの変化はすごく大きいですね。(バンドを離れることは)寂しくもあるけど、すごくかけがえのない出会いだったし経験だったな、宝物だなっていう想いを、今回の新曲の「ひとりぼっち」に込めました。戻らないからこそ綺麗なものとして、今の活動に活きているなと思います。

ーバンドをおやめになるときに、「ソロのミュージシャンとして表現したいことがどんどん大きくなっていった」と表現されていましたが、今はそれを一つひとつ、新しいフィールドで形にしていっているような毎日ですか。

そうですね。去年はソロでやりたいことを自分に対しても証明するような1年にしたいなと思っていたんですが、その確認作業ができた1年でもあったなと思います。その集大成がこの「ひとりぼっち」だったりもしますし。1年を経て自分の気持ちの整理がついたので、今年もまた違うステージに行けるのかなと思っています。

ーソロ活動に踏み出したことは、荒谷翔大さんにとってこれまでで一番大きな転機だったのでしょうか。

「音楽をやろう」って決断したときが最初でしたが、ソロでやっていくことも、それに匹敵するぐらいの決断でしたね。最初は友だちとただ始めるだけ――それも難しいことではありますが、まだなくすものがないみたいな状態だったけど、そこからいろいろ経験しただけに、今回は考えちゃうことも多かったです。大きな決断であることに変わりはなかったけど、全然別物な感じですね。

ー現在は良い意味で、少しだけ力みながら進んでいるような感じなんでしょうか。

去年のほうが、力みがあったなって思います。それを経て、制作然り、ライブの立ち振る舞いも力みが取れてきたなって思いますね。「力み」っていう表現がズバリで、今すごく腑に落ちています。

ーEPの表題でもある「ひとりぼっち」は、トオミヨウさんがアレンジを手掛けていらっしゃいますが、制作はいかがでしたか?

トオミさんは玉置浩二さんとも一緒にお仕事をされていて、玉置さんのYouTubeを観て知ったんですよ。ライブで「トオミヨウ~!」って呼ばれているのを聞いて、「すごい不思議な名前だな」って印象に残っていて。玉置さんも好きであろう、いわゆる平成のJ-POP感とかは曲作り自体でも意識したし、アレンジ面でも意識してもらったところですね。全部生音なんですが、ストリングスの入り方もすごく豪華にしてもらいました。

ー弾き語りバージョンとは全然違う表情になってますからね。

そこはトオミさんのマジックです。玉置さんのライブサポートもやってるし、今のJ-POPの米津(玄師)さんとかあいみょんさんとかの楽曲も手掛けていらっしゃって、振り幅がすごいじゃないですか。僕も歌謡曲が好きだし、「サヨナラCOLOR」をリファレンスにしていることなども伝えたので、そういう部分もアレンジとして表現してもらえたのかなという感じですね。

ー歌詞は、書き上げるまでにかなり時間がかかったそうですね。

一緒に歌詞を考えてくれたディレクターの方とチームで、デモのテーマを出し合ったり「どういう曲作ろうか」って話し合う中で、「『サヨナラCOLOR』みたいなものが今の心境にぴったりのテーマだよね」っていうのをずっと言ってもらってて。僕もそれを書きたいなって思ってたんですけど、去年の前半はずっと書けなかったんです。やっと書けるなって思ったきっかけは、ツアーが大きかったかもしれないです。

ー去年の秋に行われた、初のワンマンツアー<26>ですね。

はい。力みながらも初めてのワンマンツアーを終え、少し肩の力が抜けたときに冷静な気持ちでこれまでを振り返れたんですよ。それでやっと、歌詞が書けるようになったんです。失恋したてだと歌詞が書けないみたいな感覚と似ていると思うんですけど(笑)、あのツアーが明けたのは大きかったですね。

ー新しいバンドの仲間もそうですし、音を出す喜びもまたそこにあったんでしょうね。

yonawoのメンバーとは(脱退後も)結構会ってたんですけど、メンバーの姿を見て話したのもデカかったのかもしれないです。のもっちゃん(yonawoのDr. 野元喬文)は福岡のライブに来てくれて、朝まで大濠公園でずっと話したりしたんですけど、そのときののもっちゃんの姿がすごくイキイキして見えたんですよ。それだけではないですけど、そういう姿を見たことで、自分のソロ活動然り、「間違ってなかったのかな」って思えたのがきっかけというか。歌詞を書き始められた理由ですね。

バンクーバー滞在で考えた“生きる意味”と“存在意義”

ー「ひとりぼっち」って言葉だけを見るとネガティブに捉える人もいると思うんですが、曲を聴くとそれだけでは終わらない、荒谷さんならではの視点が生きていますね。

確かにネガティブに捉えられがちな言葉だけど、生きていると、正直どこまでもひとりぼっちだと思うんですよ。それを認めちゃったほうが楽だし、ひとりぼっちだからこそ助け合おうと思えるから、そこは割と自分はポジティブに考えていて。ポジティブでありネガティブでもあるっていう、その両面があることが、さっきも触れた指針というか、生きる上で大事にしていることなんです。

どの言葉にも裏と表があると思うけど、「ひとりぼっち」という言葉が持つ陰の部分も光の部分も、この曲で表現できたらいいなと思っていて。ポジティブだけで押し切りたくもないし、強い光が作り出す濃い影を否定したくもない。暗い思い出やつらいと感じることがあるのは、それと相反して、それだけの喜びがあるから。どっちかだけに焦点を当てるのは、あんまり好きじゃないんですよね。どちらも感じられるような歌詞の世界、言葉選びをしようっていうのはかなり心掛けました。だから「ひとりぼっち」も、ポジティブであり、ネガティブでもあるんです。

ーおそらく荒谷さんはこれまでも、そこを一貫して歌ってらっしゃるんじゃないかなと思います。生まれたからには死もあるし、喜びもあれば悲しみもある。相反するものがあって成り立っているのが人生だと歌ってらっしゃるような気がしたので、今の経緯を聞いてもすごく納得というか、生まれるべくして生まれたんだなって思いました。

ありがとうございます。時々偏っちゃうこともあるけど、それはそれで人生だなと思えたらいいなって。全然ブレない人なんていないから。そこも、自分に対しても言い聞かせながら伝えていけたらなと思います。

ーその視点って、人間としても、音楽を作って発信する人としてもすごく素敵なメッセージ性だなと感じるんですが、荒谷さんの中で自然と身についてきた考えなのか、どなたか尊敬する人からの影響などがあるんでしょうか。

高校卒業して1年くらいバンクーバーに留学したのが大きいのかもしれません。初めて日本という自分のルーツから離れたし、家族とも離れてのひとり暮らしで。知ってる人がほぼいないような状況で、自分の存在意義とか、「なんで音楽をしたいのか」、「どうしてこうやってバンクーバーまで来たのか」ということを考えたりしたんです。バンクーバーには英語で曲を作りたくて行ったんですが、ひとりでいても、友だちといても、日本にいるときと感覚はやっぱり違っていて。そこで(自分の)根本みたいなところを考えたりしてましたね。

ーそうだったんですね。

デモ作りもしてたんですけど、日本人としてのルーツ――日本語ってこんなにも素敵なのに、まだ自分がわかってないことが多いなとか、他の言葉を学ぶとより一層言語の面白さがわかって。そこでも、自分が今まできた道をすごく考えたりしました。

でも、自分は音楽でやっていけるか不安だったんです。そういうときに、ちょっと大きすぎる言い方かもしれませんが、生きる意味を考えて、自分のしたいことは歌うこと、曲を作ること。本当にそれしか頭に浮かばなかったんです。それなら、自分はそれをするべきなんだなって。

ー違う文化圏の中で、いろんな価値観に触れたことも大きかったんでしょうね。

めっちゃ詳しいわけではないんですけど、物理学とか量子力学とかも好きなんですよ。音楽を始める前は、星が好きだから天文学者になりたかったんです。

ー素敵な夢ですね。

そういう宇宙的視点みたいなのもあってか、一つネガティブなことがあっても、それって捉えようだなと思うんですよね。真理がどこにあるかは誰にもわからないけど、一つの側面だけを見ると、心が不安定になってしまいがちで。不安の裏にはワクワクできる期待もきっとあるはずだっていう思考を身につけようと思ったのは、誰しも不安や悲しい出来事を自分で扱って生きていかないといけないから。絶対悲しいことは起こるし、それと同時に楽しいことも起こるかもしれないけど、そうなったときの対処の仕方というか抜け出し方みたいなことですよね。バンクーバーでそういうことを考えたのは大きかった気がします。

ーそういった思考の経緯が、これまでの歌詞に反映されてきたんだろうなと思います。悩むのも、思いを巡らせるのも大事なプロセス。全部が無駄ではないんだよなと感じます。

無駄じゃないこともないんだろうけど、無駄じゃないことにしたいというか。つらいことが起きても、それを経た上でまた新しい素敵なことを生み出せば「これがあったからこそのそれだよね」って思える。自分の捉え方次第でそうできるし、そう思えたらハッピーだなって。

自分自身に歌が届いて、その先に誰かがいたらそんな素敵なことはない

ーこれから『ひとりぼっち』というEPが皆さんの元に届くわけですけども、改めて「こういうところも感じてもらえたら嬉しい」という想いはありますか? 

どの曲もそうなんですけど、結局は自分のために書いてて。まずは自分自身に届いて、その先にもし誰かがいたらそんな素敵なことはないと思うんです。この『ひとりぼっち』はちゃんと自分に届いているので、これがまた僕じゃない“ひとりぼっち”に届けば、僕は音楽をやってて、生きててよかったなって思います。

ー次のツアー<荒谷翔大 × 鈴木真海子「Focus」>はどんなツアーになりそうですか。

これは「Focus」という曲にフィーチャリングしてくれた鈴木真海子さんと一緒にやるツアーになります。「Focus」はもちろん他にも何曲か一緒にやりつつ、自分自身の新曲「ひとりぼっち」も結構仕上がってるので、初披露となるバンドセットでの演奏にも注目してもらえると嬉しいです。真海子さんとの演奏はハッピーな感じでライブも盛り上がると思うんですけど、「ひとりぼっち」のほうはもう少しエモーショナルな感じでできたらいいなとも思っています。

ーでは今年1年、どんな気持ちで音楽活動を進めていきたいなと思いますか。

今のチームで制作する中で歌詞の作り方や考え方、メロディも生まれ変わったなって自分でも思うんですね。それを自分自身も楽しみにしているし、ライブでも披露したい。それがどんなふうに届くのかなってすごくワクワクしているので、この1年はそこを楽しみに活動できたらいいなと思います。ワクワクドキドキできる年になりそうです。

ーもっと大きな視点で、ソロのアーティストとして夢みたいなものはお持ちになってらっしゃるんですか。

わかりやすいところでいうと、大きな会場でライブをやりたいです。音源だけで聴かれるというより、ライブに来て歌を聴いてもらうっていうのを大事にしたいから。今年だけじゃなく生涯を通して、ちゃんとライブで届けられるアーティストとして規模感の大きい会場でできたらいいなと思っています。

ー荒谷さんの中での大きな会場はどういう規模ですか。

一番大きなところだとドームですけど、ちゃんと歌が届くっていう意味ではホールだと思います。でも、アリーナとかドーム級を回れるアーティストになってホールを回れるのが一番理想だなと思うんですよね。山下達郎さんとか、玉置浩二さんのように。大きな規模でもできて、でもホールでやれるようなアーティストになれたら、歌として一番説得力があるのかな、届くのかなって思いますね。歌もパフォーマンスもまだまだなので、日々成長していきたいです。

RELEASE INFORMATION

Major 1st EP『ひとりぼっち』

2025年3月7日(金)リリース

Tracklist:
1. ひとりぼっち
2. らぶ
3. すっぽんぽん
4. caffè e llatte
5. ラブレター
6. Marizon

▼Pre-add/Pre-save
https://aratani.lnk.to/HitoriBottiEP

TOUR INFORMATION

インフォメーション画像

荒⾕翔⼤ × 鈴⽊真海⼦「Focus」

2025年3⽉6⽇(⽊) at 東京・duo MUSIC EXCHANGE
2025年3⽉14⽇(⾦) at ⼤阪・Music Club JANUS
2025年3⽉19⽇(⽔) at 福岡・BEAT STATION

※全公演SOLD OUT

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荒谷翔大(あらたに しょうた)

今を生きる人たちの言葉にならない想いを代弁する詞とともに、混沌とした時代に生きる希望を灯すような歌声を持つシンガーソングライター。2023年12月、ボーカルとほぼ全曲のソングライティングを手がけていたバンド・yonawoを脱退。2024年4月に1stシングル「涙」をリリースし、ソロ活動スタートさせた。

2024年に公開の映画『ブルーピリオド』では、気鋭のプロデューサー・Yaffleからの声がけにより劇中歌「また会おう」の歌唱・作詞曲を担当。さらに、androp「Tayori feat. 荒谷翔大」、TAIKING「Step By Step feat. 荒谷翔大」、Shōtaro Aoyama「Once feat. 荒谷翔大」など、さまざまな分野のクリエイターからラブコールを受ける。

2024年8月にユニバーサルミュージックよりメジャーデビューシングル「雨」をリリース。10月には初のワンマンツアー<1st ONE MAN LIVE TOUR “26”>を全国5か所で開催した。 2025年3月7日にメジャー1st EP『ひとりぼっち』がリリース予定となっている。
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