文: 梶野有希 写:遥南 碧
茨城県つくばから全国流通へ。ミニアルバム『生活の柄』は半田(Vo/Gt)の赤裸々なバンド人生の一部を感じながら、日頃わたし達が見失いがちな自己を問うきっかけとなる作品となった。サニーデイ・サービス、くるりなど国内外の90年代ロックを背景に、歩みを進めてきた灰色ロジック。本記事はそんな彼らのルーツに加え、変化が随所に詰まった新アルバムについて、さらには彼らが描く憧憬までをたっぷりと語ってもらった灰色ロジックの手引書である。
ー今回が初取材ということなので、灰色ロジックのバックグラウンドからお伺いしたいです。まずバンド名の由来を教えてください。
半田修士(Vo.&Gt):
実はあまり深い意味はなくて...(笑) 。当時、千葉の柏市に赤色のグリッターというバンドがいて、ボーカルが茨城の高校に通っていたんです。僕らは茨城のつくば出身なので、身近な場所で華々しい活動していた彼らに勝手にジェラシーを感じていて。だから僕らも「バンド名は色とカタカナにしよう」っていうのが由来です。ーなぜ数ある色の中から「灰色」を選んだのでしょう。
半田修士(Vo.&Gt):
“白黒つけられない”という意味の「灰色」です。バンドのスタンスにも近いかなと思ったので。ーバンドの公式HPでは、「サニーデイ・サービス、くるり、THE BEATLESがルーツ」だと拝見しましたが、それぞれどういった経緯で出会ったのでしょうか?
深谷雅博(Dr):
サニーデイ・サービスは半田が「今日を生きよう」って曲のYouTubeを「これやばくないですか?」って教えてくれたのがきっかけでしたね。半田修士(Vo.&Gt):
僕が2人にYouTubeを見せてハマったのは後にも先にもサニーデイ・サービスだけかもしれないですね。ーでは、くるりは?
深谷雅博(Dr):
くるりはもともと好きで、2人に教えたっけ?半田修士(Vo.&Gt):
くるりは気になっている時に深谷さんから聴かせてもらったかも。深谷雅博(Dr):
そこから3人ともずっと聴いてます。張替和輝(Ba.&Cho):
聴く前からなんとなく知っていたけど、改めて聴くとめっちゃいいなって自然となっていったよね。ーバンドのルーツである音楽はメンバー同士で影響しあっているのですね。THE BEATLESは?
半田修士(Vo.&Gt):
僕がギタリストとして参加していたバンドがTHE BEATLESを好きだったんです。それに加えて、つくばのライブハウスもTHE BEATLES大好きなんで自然と聴いちゃうんですよ。深谷雅博(Dr):
彼らのサウンドの感じは僕らの音に表面的にはでていないかもしれないけど、自分たちが好きなアーティストのルーツなので、そういう意味でも影響を受けているよね。ー今話してもらった3組はバンドとして共有しているルーツだと思いますが、それぞれのルーツとなる音楽はいかがですか?
半田修士(Vo.&Gt):
僕は中2からギターを始めたんですけど、きっかけはBUMP OF CHICKENです。深谷雅博(Dr):
僕は2人の2個上になるので、高校生の時にはRADWIMPSやELLEGARDENを聴いていて、そこからSyrup16gへ広がっていきました。張替は西海岸だよね?張替和輝(Ba.&Cho):
そうだね。元バンドマンの兄がいるんですけど、とにかくパンクが好きな人なんです。メロコア、ポップパンク、Hi-STANDARDをよく聴いていたので、その兄に影響されていると思います。2000年代の西海岸系のポップパンクが特に好きですね。僕がギターで、半田がボーカルで高校で一緒にコピーバンドやったもんね。Simple PlanとかSum 41とか。半田修士(Vo.&Gt):
Simple Planは英語覚えるの面倒くさくて、張替が歌ってたよね(笑)。TAG;
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