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文: 高木 望 写:Hide Watanabe
2014年にスイス、モントルージャズフェスティバルでの国際的なデビュー以降、コットンクラブなど、ブルーノートグループのステージでのパフォーマンス経験を持つアーティスト・Yurifa。
彼女は2021年10月22日(金)、3つのアルバムにてビルボードアルバムNo.1を獲得したティモシー・ボス・ブロック(Timothy Bos Bullock)、JUNG KOOK(BTS)へ楽曲提供したジャイラ・ギブソン(Jayrah Gibson)、グラミー賞を5回受賞したキャンディス・ウェイクフィールド(Candace Wakefield)らトッププロデューサーを制作陣に迎えた新曲「Love」をリリース。以降、ビヨンセ、ドレイク、ニッキー・ミナージュ、リル・ウェインとの作品でプラチナセールスを記録するトッププロデューサー、レイ・リール(Rey Reel)と制作した楽曲など、LAのプロデューサーチームとの絆のもとに生み出された楽曲を7週連続でリリースする。
表現をジャズからダンスポップへ移行し、新たな動きを見せ始めているYurifaが、LAの第一線のプロデューサー達と出逢って受けた刺激や化学反応とは。彼女自身のバックグラウンドをふまえながら話を聞いた。
―まず、Yurifaさんの音楽のルーツについてお聞きしたいです。誰かの影響を受けて音楽の道へと進むようになったんですか?
家族かもしれません。母は絵を描いていたんですけど、もともとはピアニスト志望。一緒に住んでいたおばあちゃんも歌の先生でした。
―芸術一家じゃないですか!
でも家族がやってたからこそ、実は“歌手”や“音楽家”そのものを夢見たことはあんまりなかったんです。小さい頃にミュージカルを始めたり、高校生で日本の芸能界へ入ってタレント活動をやったりもしていたので、人前に立つこと、ステージで歌うことには慣れていました。自然と周りの環境に影響されてそっちに進んでいったというか。
―その中で好きだったり、影響を受けたりしたアーティストはいますか?
Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)ですかね。女性ボーカリストが好きで、まさに“女王”と呼ばれているような著名人たちは、小さい頃からよく聴いていました。
うちの叔父と叔母がタップダンスの先生で、私も3歳くらいからタップダンスをやっていたんです。タップってジャズで踊るので聴き慣れるんですよね。だから、ずっとジャズは馴染みがあったんだと思います。
―なるほど。それでジャズの道へ入ったんですね。自発的に人前で歌うようになったのはいつから?
プロとしてではないですが、仲間内でライブをするようになったのはロンドンに住んでいた大学生の頃でしたね。ストリートライブもやっていました。それから日本へ帰国後に、友達とバンドを組んでライブをするようにもなってきたんです。