独立で感じた期待と不安、葛藤。植田真梨恵が思い描く“一生歌い続ける”という夢|Bitfan Crossing #26

Interview

文: 行達也  写:江村仁太  編:Miku Jimbo 

DIGLE MAGAZINEとオールインワン型ファンプラットフォーム『Bitfan』が送る、“アーティスト活動”にフォーカスしたインタビュー企画。アーティスト選曲のプレイリストと共に、これまでの道のりやファンとの関係について掘り下げます。今回は、植田真梨恵が登場。

長年所属していた事務所を2023年5月に離れ、フリーとなったシンガーソングライターの植田真梨恵。その後もペースを落とすことなく精力的に活動を続ける植田にとって独立後、初のインタビューを実施した。

独立にあたり、植田が自作した新しいホームページを開設し、さらにファンクラブもリニューアル。7月に『HAKONIWA bitfan』を始動した。このファンクラブでは“植田真梨恵の仕事部屋にある箱庭に集まって、植田真梨恵を応援する”というコンセプトがある。

通常であれば、インタビューは音楽ライターが聞き手になるところだが、ファンクラブをリスタートするに際して、準備段階で見せたファンへの思いやこだわりに並々ならぬものを感じた担当者の行達也。そこで今回、行が特例的に植田の現在の活動拠点である大阪まで直接足を運び、話を伺った。

自身のアイデンティティを構築した『心を強くする』プレイリスト

ー今回は『心を強くするプレイリスト』というテーマで選曲してもらいましたが、植田さんは心が弱ったとき、音楽に助けられることはありますか?

そうですね。一日の仕事が終わった帰り道、家は間近だけど疲れちゃって「これ以上もう歩きたくないな…」っていうときがあるじゃないですか。そこで駅から家まで一曲聴きながら歩くことでなんとか家にたどり着ける、とか。

ーランダムで音楽をかけるのではなくて、意思を持って曲を選んで聴く感じなんですね。

そういうことのほうが多いですね。日常的に音楽をかけているわけじゃなくて、気分を変えたくてかけたり。生活の中では、お掃除をするときや洗濯物を大量に畳まないといけないときとか(笑)。あとは寝る前に「あの曲が聴きたいな」と思って聴くこともあります。だから「何か音楽をかけよう」と思うことは少ないかもしれないですね。

※0曲目として、自身の楽曲「恥ずかしい」もセレクトした

ー今回の13曲はスムーズに選べましたか?

はい。普段自分が聴きたいと思うアーティストの中で選びました。1曲目のhideは、それこそ帰り道に聴いて「おりゃっ」と元気を出してから歩き出すっていう。

ーhideさんはずっと好きなんですか?

大好きですね。高校生ぐらいからずっと聴いていました。その中でも「TELL ME」は優しくてポップで、刺激もあって元気が出ます。

Charaさん「あたしはここよ」はいかがでしょうか。

Charaさんはフィット感があります。《こんな晴れた天気じゃ/せっかくの涙もかわくよ》という歌詞があるんですけど、元気がないときってそんな気分になりますよね。元気がないときに元気な曲でイェイってされたら「やめて…!」ってなるし。

ーCharaさんはいつ頃に知ったんですか?

今回選んでいるものは、高校生の頃にずっと聴いていた曲がメインになってるかもしれないです。その頃に聴いた音楽って、その後の自分を作ってくれていて。考え方とかアイデンティティを構築してくれたアーティストから主に選びました。

中村一義さんは音楽的に影響を受けたと言われてましたよね。その中でも「ここにいる」を選んだのは?

プレイリストなので、”ここに”繋がりでCharaさんからDJ的に繋げました。中村一義さんは歌詞もメロディも絵画的で。後追いで聴いたんですけど、説明的じゃなく、すごくフリーなタッチで描いた上で、ちゃんと自分の手で最後までまとめ上げているんですよね。そういうところが個人的にすごく近さを感じています。シンガーソングライターのスタイルとして理想形だと思いますね。

倉橋ヨエコさんも後追いですか?

はい。当時ピザハットでアルバイトをしていたんですけど、なぜか音楽好きな人が集まっていて、バイト仲間のみんなでよく自分の好きな曲を集めたCDを交換していたんです。そこで教えてもらった曲も多いんですよ。年上の人も多かったから、後追いの音楽が多いのかもしれないです。

倉橋ヨエコさんは最初に「楯」という曲を教えてもらったんですけど、涙がブワーって出ちゃって。ものすごい曲だなって。でも、元気が出る曲といえば「卵とじ」だなと。

ーそうなんですね。毛皮のマリーズは?

お守りみたいな要素があるのかなと思います。心が弱ってるときってつらさもありますけど、たぶん気持ちよさもあるんです。陶酔という意味で。そんな弱ってる自分に酔ってる部分がたぶんあって…そのときはそんなこと思っていないですよ(笑)。あとになって思うんですけど。

ー心が弱ること自体をネガティブに捉えてるワケでもない?

必要なことだとは思っています。逆に弱っているときにしか見られない映画とかがあるので、そういうときもあってこそとは思います。バッドエンドのつらいやつとか暗いやつとか。毛皮のマリーズは、その感覚にちょっと近いかもしれないですね。「この弱さを見てほしい」みたいな、そんな頃を思い出す曲です。

JUDY AND MARY「ひとつだけ」はリアルタイム?

リアルタイムでもテレビから耳にしていました。でもしっかりハマったのは中学生の頃です。YUKIさんの作品も大好きですけど、JUDY AND MARYの楽曲は葛藤が見えるというか、元気さとロックと、ポップスとしてのメロディの作り方と。でももともとあるエゴみたいなものを感じたり、いろんな実験が見えますね。どんな匙加減で渋さとポップなことを共存させているのか、とか。音楽を作る者としてはすごく勇気をもらいます。

ーそれは自分で音楽を作ってるから、無意識にそういうのが聴こえてくるんですか?

嫌ですけどねぇ。それこそ小学生の頃、リアルタイムでテレビから流れているときはそんなこと思いませんでしたけど、(ハマってから)「すごいな、天才だなぁ、このバランス感覚は」と思うようになりましたね。

エレファントカシマシ「Easy Go」はどうでしょうか?

この辺の流れもプレイリストで考えていて、男女ボーカルで交互にしてます。パワフルなボーカルのYUKIちゃんのあとに「宮本(浩次/Vo,Gt)さんや!いけ〜!」っていう感じです(笑)。ジュディマリ、エレカシときて、チャットモンチー。「恋愛スピリッツ」は高校生の頃よく聴いてましたね。ギターロック繋がりでプレイリストに入れたかったですし、歌詞的にも面白いです。

ーこういうのを聴いて、バンドやりたいなと思ったりしたんですか?

思いました。でもずっと縁がなくて。女の子のバンドを組みたいんですよね。実は、バンド名まで考えてるんですよ。メンバーも決まってるんですけど、なかなか実現しないまま何年も経っていて…(笑)。

ーめっちゃやる気あるじゃないですか(笑)。それが実現したら、植田真梨恵としてソロでやっている音楽とはまた違うテイストになるんですか?

あまり私は歌いたくないかもですね。みんな歌えるメンバーでやりたくて、私はコーラスとギター。あとは全体をまとめようかなって。曲はまだ書いてないんですけど、(メンバーとは)やろうってよく話してます。

独立して再スタート。葛藤の中で作った最新曲「恥ずかしい」

ープレイリストはその後、andymoriaikoと続きます。

andymori「ベンガルトラとウィスキー」は元気が出ますね。歌詞の書き方が上品だなと思います。aikoさんの「be master of life」は、私が大阪に出てきた16歳の頃に、初めて立ったライブでカバーした曲でもあります。

SPARTA LOCALS「希望」は?

いやぁ、これは外せないなと思って。私が大好きなのはhideさん、THE YELLOW MONKEY、中村一義さん、SPARTA LOCALSで。その中でもなるべくメロウで、歌詞の世界も生きていくことについて芯を食っている曲で考えて、すごくグッとくる歌詞の「希望」を入れました。

安藤裕子さんは、シングルではない曲を選ばれてますよね。

“心を強くする”ってアッパーなものだけじゃなくて、しみじみと沁みる曲とか、どちらの側面もあるなと思って。それで「隣人に光が差すとき」が浮かんできました。映画(『2LDK』)の主題歌で、女優とグラビアアイドルがルームシェアしている話なんですけど、2人とも夢に向かっているから、応援しあってはいるけど妬みとかがあるんですよね。この曲はその辺とのリンクがしっかりしていて、生々しく見えました。自分も頑張ってるし応援している友達もいて「でも…」みたいな、心の葛藤が見えるのかなって。

ー植田さんには、そういうライバルのような存在はいますか。

最近は全然ないかもですね。21〜23歳の頃は、歌っている同世代の女の子は誰も敵だと思ってました(笑)。比べられることが恐ろしかったし、でも自分も比べるし。当時は不安だったり自信がなかったので、きっとそう思ってたんですけど。

ーそれがどこかのタイミングで「もうええわ」ってなったんですよね。

きっかけっていうほどのものはなくて。たぶん、長く続けてこられている“今”というものに対して、徐々に間違いない事実と自信がついてきて、そう思わなくなったんだと思います。今はむしろ、続けてくれている同世代の人を見て同志のように感じます。「辞めないでくれてありがとう〜!」みたいな(笑)。

ーアーティスト活動の長さって本当に人それぞれですからね。たとえばバンドなら自分の意思に沿わない形で終わることもありますけど、そういう意味でソロでやることの良さって大きいですか?

さっき「バンドをやりたい」って言いましたけど、やるとしたら解散の日を決めておくと思う。ずっと続いていくことってすごいことなんですけど、でもそれがすべてじゃないというか、そのとき同じタイミングでステージの上に立っている人たちという光景を見るだけでたぶんいいから。ソロとバンドの違いはそこにありますね。(ソロとしては)私は歌の人になりたくて、それを死ぬまでやることが私にとって大事な夢なんです。

ー素晴らしいですね。プレイリストの0曲目にはご自身の「恥ずかしい」も入っています。自分の曲ってよく聴きますか?

たまに聴きます。客観的に楽しめるようになっている曲もあれば、まだ自分事で「こうすればよかったぁ」って思っちゃうアルバムもあるので、作品によります。そういう(客観的でない)曲は半年に一回ぐらい「そろそろどうかな?」って聴き返すような感じですね。

ー「恥ずかしい」はどちらなんですか?

出来立てほやほやで、まだ自分事の曲です。ピアノの人と2人編成で教会で演奏するツアーをやったことがありまして、そのときテーマを“憂鬱な平日の朝を歌うブルーズ”としていたんです(※2022年<live of LAZWARD piano “blue morning, blues”>)。もともと、そのツアーに持って行きたいと思って書いた曲で。せっかく教会で歌うなら私はどんな曲を歌いたいだろうと思ったときに、永遠の愛を誓い合う場所で永遠について問う曲を作りたいと思いました。

ー曲の中で、永遠を否定しているんですか?

うーん、永遠ということを不思議に思っているというか。あとは、懺悔みたいな意味もある曲ですね。作った当時は全然そんなつもりはなかったんですが…翌年に事務所を離れることが決まって、もともと曲を書いた当初から今のアレンジを浮かべていて、フルアレンジで出したいと思っていたのでどうしようと思ったんです。そのときにこのままでいいのかな?むしろこのままを守らなきゃいけないのかな?っていう葛藤の中にいる曲だから今のタイミングの私の曲として聴きたいなって。

ー2023年7月で音楽活動を開始して15周年ですが、自分なりに総括はされていますか?

事務所を離れて、ホームページとかファンクラブを手探りで作ってみたり、節目がかなり入り乱れましたので、どちらかというと再スタートっていう感覚が強くて。(15周年ってことを)忘れていました(笑)。

ー今の気分としては「ここからどないしてやろうか」っていうワクワクですか?

半々ですね。ワクワクと不安。ライブをどれくらいやってどんなふうに活動したらごはんを食べていけるのかとか、考えながらやらなきゃなって。漠然とそれはあります。あとフリーになって「こうだよ」「こうしないと」とか、そういう縛りがなくなったときに、まったくゼロベースの透明のものになって、自分はどんなふうに曲を書きたいと思うだろうって…そういう漠然とした不安はありますね。

ーリミッターなく作品づくりができるから、ワクワクのほうが強いのかなって思っていました。

大枠のアウトラインがあったほうがいいので、ちょっと心配ではありますね。言い方が雑になっちゃいますけど、「これをやりなさい!」って言われたら、“これ”にどう自分のやりたいことを詰めるか、ということができますし。

ーある程度お題があったほうがいいっていう。

そうです。“お題を壊す”とか、そういう手がかりができたんだろうなって。「自分の好きなことを100%どうぞ!」って言われたときに、私はどれぐらいできるのかなって不安はあります。もちろんワクワクもありますけど。そこが一番の変化かなと思います。

ファンは同じ時代を生きる同志

ー新しいファンクラブの拠点を選ぶにあたって、いろいろ調べられたとインスタライブでおっしゃっていましたが、Bitfanのどのような点に惹かれましたか?

自分がお客さんなら入りやすいなと思いました。見やすかったし、わかりやすかったし、キャリア決済もできるし。一番親切だなって思ったんです。(いろんなサービスで)入ったり出たりしてみたんです。そのときにちゃんと出れるか、とか(笑)。抜けたつもりが退会できてなかったということもありますし。

ーこれまでのファンクラブが『[箱庭+]』で、今回新しく始めたのが『HAKONIWA bitfan』。“箱庭”というワードにはこだわりがあるんですか?

ハコニワーさんというファンの愛称が定着していたので、変えたくなくて。それに、箱庭って小さな世界をキュッと作っていくので、このファンクラブも、私の作業部屋にパソコンやケータイからアクセスして、みんながキュッと小さく集まって「わーい」って応援してくれているようなイメージでいます。

ー植田さんにとって、ファンの方はどんな存在ですか?

やっぱり、同じ時代を生きる同志ですよ。私が今の時代にどんなことを思って、どう生きづらくてどう楽しくて、っていうところを覗き見してもらいながら「わかる」とか「わかんない」とか、そんなことを思いながら「まあ、この人も生きているし頑張ろう」くらいの感じで見てもらえたらと思ってて。それで応援したい気持ちがもしあってくれるなら、応援してくれてありがとうっていう感じです。

ーじゃあ、ファンの声も聞きたい?

聞きたいですね。全部を漏らさずというのは難しいとは思うんですけど、なるべく漏らさず見て聞いて、面白いことを言ってくれる人には「面白い!」って言いたいし。

ー7月末にはHAKONIWA bitfanでライブ配信も行われたんですよね。

そうですね。本当にラグがなくて素晴らしかったです。本当にこの場にいるみたい!と思ってびっくりしました。(視聴者の)みなさんもタイムラグがないって思ったみたいです。家から配信したんですけど、「ラグがないですね!」ってコメントしてくれてて、本当ですよね〜って思ったんですよ。引っ越ししたてで(床に敷く)ラグがほしかったので、「床が映っちゃったかな? ラグ買おう」って一瞬思っちゃって。「あ、タイムラグのことか」と(笑)。

ー(笑)。トップページの箱庭は、植田さんの手作りだとか。

はい。手作りしています。ワクワクさん(※工作番組『つくってあそぼ』のキャラクター)が好きで、子供の頃から工作や手芸はすごく好きです。手作りでできるものは、曲も含めてすべて一直線上にあるような感じで、手作りで刺繍をするように編曲したりとかして。

HAKONIWA bitfanトップページ

ー曲を作るときは、明確に画が定まっているんですか?

明確な部分とラフな部分があって、それを埋めながら作っていきます。

いろんな作業を誰かにお願いするときも、丸投げすることはない?

一緒に作っていくことのほうが最近多くて。どんな言葉を紡いでいくかとかも、表現の一つとして全部同じイメージになっていて。その中でも特に箱庭というのは、細かな表現や手作りしたものが、ダイレクトに見えやすいと思っています。

ーそれって、独立して活動することとリンクしそうですよね。活動も“手作り”でアクションを起こしていくとか。

そうなりますね。むしろ、メジャーレーベルで活動してきたときも、手作りの部分が支えてくれていたと思っていて。手作りで作ってきたものが一本あるから、インディやメジャーとかレーベルが変わっても、変わらずに深くやっていける感じがあります。ただ、今までも「これやりなさい」っていうことはなかったですね。ずっと自由にやらせていただいてたんですけど、今はアウトラインが消えた感じです。

ーBitfanのサイトを作っていく上でも、文字の太さの指定があったり、植田さんはデザイン的なこだわりがしっかりしていました。そういうのって大事ですよね。通常、流行りに寄せたほうが無難だから“あるっぽいやつ”を作ると思うんですよ。

そうですよね。万人受けというか。

ーそうです。でも植田さんはすべて反対のほうを突いてくるから、すごいなと思って。

文字の太さまでこだわるのが、いいことなのか悪いことなのかわからないですけど…今回は黒(をベース)に、箱庭が赤、青、グリーンでお家になっていて。かなり要素が少ないので、他の要素が入るとボヤッとしちゃうかなって。それに、今時ないものにしたかったんですよね。

ー9月には<たったひとりのワンマンライブ vol.5 -門出->を東阪で開催しますが、どういったライブにしたいですか?

みなさんの前に立って弾き語りで歌うという時間を持つんですが、わざわざスケジュール組んでやるんだなっていう、今までと実感の重さが違うなと思っていて。みんなと「いついつに会おうね」っていう約束を大袈裟にしているみたいな。その感じがすごく楽しいです。

ー東京会場ではファンクラブイベント<箱庭の集い>をやりますね。

せっかくHAKONIWA bitfanに集えたので、会員スタンプカードをお渡しするところからかなって。私は物質が好きなので(笑)。デジタル会員証もいいんですけど、せっかくだったら集めたらちょっと嬉しいスタンプカード(笑)。今回は“門出”の一環なので、卵っぽいデザインのハンコになると思うんですけど、ツアーごとにハンコが変わると嬉しいよなあって思ってます。

ーファンはすごく嬉しいと思います。今後やってみたいことはありますか?

ライブのときに門を作りたいなとずっと思っています。

ーライブハウスとかホールの入り口に、手作りで門を作るということですか?

はい。どこまで手作りできるかわからないんですけど、門はずっとやりたい。

ー手作りだと、結構大変じゃないですか?

でも大事だと思っていて。だって、ステージはもちろん大事ですけど、門は最初に通って入ってくるところですし。それに9月のライブは“門出”なので。

ー確かに、門は主催のこだわりが見えてくるし、大事かもしれないですね。もしかしたら9月のライブでは門が?

小さい門があるかもしれないですね。『不思議の国のアリス』みたいに、くぐったら小さくなるかもしれないです、はい(笑)。

ー(笑)。アーティストとしての目標はありますか?

やっぱり、死ぬまで歌を歌っていくこと自体が私のやっていきたいことです。売れるとかは全然関係なく、とにかく作り歌うことをやり続けていって、実験的でもいいからお客さんたちと面白い場が作れたらいいなと思っています。

PROFILE

植田真梨恵(うえだまりえ)

「わたし、つくるし、それ歌う」

福岡県久留米市出身。飾らない言葉で綴る歌詞とメロディ、痛みとイノセンスをはらんだ歌声が胸に刺さる感情型シンガーソングライター。16歳からライブハウスを中心にインディーズ活動をはじめ、2014年に「彼に守ってほしい10のこと」でメジャーデビュー。

活動をはじめた十代から一貫して、アートワーク、スタイリング、メイクアップ、MVの企画や舞台演出、舞台装飾制作までをセルフプロデュースで行っており、ホームページやファンクラブ『HAKONIWA bitfan』のサイトデザイン、メインビジュアルの制作も自ら手掛けている。

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