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Interview
18/02/21

目指すは大人の青春!World Mapsが掲げる「マウンテン・ポップ」とは|Music DNA#014

それぞれの音楽ライフを掘り下げるインタビュー企画『Music DNA』。14回目の今回は2月14日に1stアルバム『CAMP』をリリースしたインスト・バンドWorld Maps。大自然の中ではしゃぎたくなるような楽曲とパフォーマンスで注目を集めている彼らが掲げるコンセプト「マウンテン・ポップ」や音楽ライフについてお話を伺いました。

L→R
Kenny(Gt & Acoustic)/後藤圭太(Ba)/荒井一平(Dr & Per)/長崎千尋(Gt & Key)

ーWorld Mapsー
大自然の中ではしゃぎたくなるような音を生み出す4人組のインスト・バンド。ジブリやディズニーのサウンド・トラック、Snarky PuppyなどのJazz、 VulfpeckなどのFunk、Stevie WonderJACKSON5などのR&Bに影響を受け、自らの解釈でインストというかたちで表現。バンド名(世界地図)のごとく、自分たちのインスト音楽で世界にWorld Mapsを発信していくこと、バンド主催の野外イベントや世界中でのパフォーマンスを実現することを目標としている。

さまざまなバックボーンを持つWorld Maps

ーまずはみなさんがこれまでに聴いてきた音楽について教えてもらえますか?

荒井一平(以下、荒井):
高校生の頃に組んだバンドでASIAN KUNG-FU GENERATIONの「ループ&ループ」をコピーしたのは思い出深いですね。ドラムの伊地知さんのプレイを真似るのがすごく難しかったのですが、うまくコピーできた時は本当に嬉しくて、段々とドラムにのめり込んでいきました。

他にも、友人に教えてもらったtoeは衝撃的でした。「こんなにかっこいいドラミングは聴いたことがない」と思って、ドラムの奥深さを知るきっかけになりましたね。

大学に入ってから、「グッドバイ」「孤独の発明」「i do still wrong」「you go」など彼らの曲をコピーしたのは印象に残っています。単純に1番好きな音楽だったというものありますが、toeの柏倉さんのドラムをコピーできたというのが嬉しくて。

ー洋楽や他のジャンルの音楽を聴くことはありましたか?

荒井:
個人的にドラムを教わっていた先生がジャズに詳しかったので、本格的にジャズを聴きはじめました。

特に好きなのはドラマーがJack DeJohnette、ピアノがKeith Jarrett、ベースがGary Peacockのトリオで、技術的には難しいことをしてないのですが、体験したことがないようなグルーブを感じました。

ー他のメンバーの方はどうだったんでしょうか。

長崎千尋(以下、長崎):
僕は中学生の頃、音楽好きの父親や兄の影響でL’Arc-en-Cielにはまっていました。

高校に入ってバンドを組むようになってからは、BUMP OF CHICKENをコピーしたり、the band apartUNCHAINを聴いていました。

特に、UNCHAINの「Sugar」という曲のエモーショナルさが好きで、ギターの佐藤さんのプレイに憧れています。World Mapsの曲のメロディーには邦楽ロックの影響が色濃く出ていると思いますね。

後藤圭太(以下、後藤):
僕が色々な音楽を聴こうと意識し始めたのは大学に入ってからです。当時、一平と千尋と東京事変のコピーバンドを組んでいて、ベースラインがかっこいい曲が多かったのでベースの奥深さを感じたキッカケになりました。

一方でMarvin Gayeを聴いてからは、ベースって動くだけじゃないという発見があったり。彼の楽曲の中では「What’s Going on」という曲が好きです。

Kenny:
実は僕の音楽の原体験はスーファミのドンキーコングのBGMなんです。ゲームよりBGMばかり聴いていました。他にはジブリの音楽が好きで、ギターを買ってからサントラをコピーしましたね。

バンドでいうとパンクがバックボーンにあって、Sum 4110-FEETが好きでした。ずっと1人でギターをやっていたので、ちゃんとしたバンドを組むのはWorld Mapsが初めてになります。

ーなぜこのメンバーでバンド組もうと思ったのですか?

Kenny:
BGMやサントラが好きだったのでインストのコピーバンドを組みたかったのですが、好きになれるバンドがなかったんです。

自分でバンドを作ったほうがいいと考えていた時に、一平と千尋がライブでtoeの曲を演奏していたのを観て、想像をはるかに超えるクオリティだったので、「彼らとならかっこいい曲を作れるはずだ」と確信したのを覚えています。

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バンドコンセプト「マウンテン・ポップ」はどのようにして生まれた?

ー「マウンテン・ポップ」は珍しいバンドコンセプトだと思うのですが、なぜこのような方向性になったのでしょうか?

荒井:
3年前に横浜赤レンガ倉庫で行われたジャズフェスティバルで、新世代のジャズ・バンドとして世界中から評価されているSnarky Puppyのライブを観たのですが、そこでの体験がワールドマップスの軸になっています。

彼らはテクニックが優れているだけでなく、誰よりも自分たちが楽しそうに演奏していたのが印象的でした。かっこいいしオシャレだし、それでいて踊れるという、様々な要素が入り混じったエンターテイメント性の高いライブでした。

さらに、ジャズフェスティバルは野外で行われていたので、芝生の上でお酒を飲んだりご飯を食べたりしながらステージを観ることができる自由な雰囲気がSnarky Puppyの楽曲とマッチしていましたね。

彼等のようなライブを自分たちも目指したいと思ったので、「マウンテン・ポップ」という“野外感”をイメージしたコンセプトにしました。

ーライブハウスでもお客さんと楽しい時間を共有できると思うのですが、なぜ「外」を重要視しているのでしょうか?

Kenny:
実は、3年前の僕たちは音楽性やパフォーマンスについて「これでいいのだろうか」「自分たちはどうしたいのだろうか」と悩んでいる状態でした。

そんな時にSnarky Puppyのライブを観て、一気に視界が開けたような感覚になったんです。その時「僕たちがお客さんと共有したい空間は外だ」と気づいたんですよね。

爽快で元気な曲を作りたいと思っている中で、自分たちもお客さんも無邪気に遊べる空間をイメージした時に、野外でのライブが1番合ってる気がしたんです。

ある意味、“大人の青春”というか、野外で大人が恥ずかしげもなくはしゃげるような曲やパフォーマンスをWorld Mapsで追及したいと思いました。

ライブハウスでしか感じられない空気も魅力的ですが、今後は演奏する場所にもこだわりたいと思っています。第一歩として、レストランやカフェで演奏することにチャレンジしています。

ーオススメのSnarky Puppyの曲はありますか?

荒井:
僕は「Shofukan」が好きです。これはみんな意見が分かれるかもしれないね。

長崎:
「Thing of Gold」は最高。

後藤、Kenny:
わかるわー(笑)。めちゃくちゃ好き。

ー「Thing of Gold」のどんなところが好きですか?

長崎:
この曲はぜひたくさんの方に聞いてほしいのですが、とにかく耳が喜ぶというか、体中の細胞が喜びますね。

まずはサックスから曲がはじまって、途中からシンセが入ってくるのですが、そこから一気に世界が広がって、多幸感に包まれます。

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音楽で人を励ましたいし、励まされたい。

ーバンドのコンセプトを表現できた実感のある曲はありますか?

後藤:
「アラーム」はキーになっている曲だと思います。お客さんへの応援歌のような立ち位置になっていますね。「今日も1日頑張っていきましょう!」みたいな。

長崎:
「アラーム」は特別明るい曲というわけではありませんが、ライブでお客さんの反応がよかったり、「毎朝聴いてます」って言ってもらえたりするので、自分の曲で人を励ますことができるんだなという実感がわきましたね。

ーなぜお客さんを励ましたいのでしょうか?

Kenny:
僕は「たくさんの人の背中を押せる」というのが音楽の力だと感じていて、それはただ明るいだけじゃダメだし、言葉にすると押し付けがましいこともあると思っています。

最初のリフができたり曲が完成したりした時は自分自身が元気になれるのですが、ライブでお客さんの笑顔を観ると、もっとたくさんの人に喜んでもらいたいと思いますね。

今後もインストならではの良さを活かして、僕たちの音楽を聴いてくれる人の生活の色々な場面にリンクするようなさまざまなテイストの曲を作っていきたいです。

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World Mapsセレクトのルーツ・プレイリスト

その他のアーティストのルーツプレイリストはこちら!

New Release Information

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Live Information

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OneMan Show “Let’s CAMP!”

18.03.30 (Fri)@新代田FEVER
出演:World Maps
OPENING ACT : Manhole New World
OPEN 19:30 / START 20:00
ADV ¥2000 (+1drink) / DOOR ¥2500 (+1drink)
※1dirink ¥600

Photo by スギタヨウヘイ

スギタヨウヘイ
Writer: スギタヨウヘイ
1990年生まれのライター/文章を書いたり、写真を撮ったりしています。
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