エレクトロサウンドの可能性を求めて。ravenkneeの挑戦 | Newave Japan #37

Newave Japan | 2019.01.10 2019.02.20

文：久野麻衣　写：遥南碧　

それぞれのルーツとバンドの始まり
混ぜて洗練させていく
夢のためにできることは何でもする

音楽ライフを掘り下げるインタビュー企画『Newave Japan』。37回目は東京を拠点に活動する5人組バンド、ravenknee。結成わずか1年足らずで＜サマーソニック＞に出演するなど、エレクトロサウンドを軸としたハイブリッドな楽曲で存在感を放つ彼らの音楽ルーツや現在のバンドの姿について、松本祥(Vo./Gt.)と安田照嘉(Ba.)に伺いました。

ravenknee プロフィール

それぞれのルーツとバンドの始まり

ーravenkneeの音楽は本当に様々な音楽の要素を感じさせてくれますが、お二人が一番最初にハマった音楽はどんなものだったのでしょうか？

松本：

僕は小6ぐらいの時に「楽器とか演奏したい」って父にポロッと言ったら、家に余ってたギターを渡されてLed Zeppelinを弾くように言われたんです。父はイギリス人なんですけど、Led Zeppelinが大好きで。そこから弾いているうちに僕もツェッペリンにすごいハマっていきました。

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ーではギターを弾くのと音楽を聴くのは一緒な感覚だったんですか？

松本：

確かにそうかもしれないです。あと小さい頃は車の中でThe Rolling StonesやThe Doors、アメリカのカントリーとヒップホップを混ぜたCAKEっていうバンドをひたすら聴かされてました。

ー英才教育ですね。

松本：

父に学校で流行ってるJ-popを聴かせても「そんなものはダメだ」って感じで全然聴かせてくれなくて。そんな中でもORANGE RANGEだけは許せるらしく、誕生日にCDを買ってもらったりしました(笑)。

安田：

なんとなく分かるかも、それ(笑)。

ーツェッペリンを聴きながらも、学校で皆が聴いているようなJ-popも聴いたんですね。

松本：

そうですね、中古CDをよく買ってました。

ー安田さんはどうですか？

安田：

僕はもともと音楽がそんな好きじゃなくて、音楽の授業も嫌いな方だったんです。でも、『ぎぶそん』っていう伊藤たかみさんの小説を読んで、バンドや音楽に興味を持って。中学生がGuns N’ Rosesをコピーするっていう話なんですけど、これは何回も読み返すくらいすごく好きな話なんです。そこからバンドをやりたいと思って、当時はBUMP OF CHICKENとかを聴いてました。

ーそこからバンドも始めたんですか？

安田：

うちの親はフォークブームの世代で、家にギターがあったんです。それを弾き始めたんですけど、クラシックギターだったんで聴いてる音楽と全然音が違いました(笑)。

松本：

これじゃないみたいな(笑)。

安田：

なので中2のクリスマスに1万円でアンプも付いてくるようなエレキギターを買ってもらって弾いてました。バンドは高校生の時に始めたんですけど、めちゃくちゃギターが上手いやつがいたのでクビにされちゃって。そこからベースに移ったんです。

ーバンドではどんな曲を？

安田：

ベースになってからはずっとRed Hot Chili Peppersをやってました。その中でもフリーがスラップしてないやつ。速く弾けることよりも、ゆっくりなグルーヴを産める方がカッコいいと思ったんです。そこからブラックミュージックにもハマりました。

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ーお二人は同じ地元なんですよね？学生時代に一緒に演奏したりはしていたんですか？

松本：

出会ったのは高校を出てからで、お互いにバンドやっていて、地元・岡山のライブハウスで対バンをして知り合ったんです。そこからなんか一緒にやろうぜとなって…。

安田：

1回だけスタジオに入ったよね。

松本：

そう、二人で1回スタジオに入って、2時間くらい予約していたんですけど、テルくん1時間くらい来なかったんです(笑)。

安田：

ほんと、すみませんでした(笑)。田舎なんで1本電車遅れると次が30分後なんですよ。
でもその時から僕はずっと祥くんのことが気になってて、上京して別のバンドをやっていたんですけど、そのバンドにギターとして入ってもらったんです。ギターを入れるならコイツって決めてて。そこから祥くんが自分で歌うバンドをやりたいってことで今のravenkneeに至りました。

ravenknee

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