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文: DIGLE編集部 編:Kou Ishimaru
2024年4月13日(土)〜14日(日)の2日間、表参道WALL&WALL / OMOTESANDO MUSEUMにて、<DE-SILO EXPERIMENT 2024>が開催決定。同イベントは、メディアアート/音楽/映像などの多様な表現と「研究知」が交差する2daysイベント。「研究」と「アート」の交差から何が生まれるのか。2日間を通してその可能性を実験的に探るとともに、「いま私たちはどんな時代を生きているのか」を紐解くという内容となっている。
イベントでは、研究者とアーティストのクロストークにより、研究テーマや作品が生まれた背景を紐解くトークセッションをはじめ、手を動かしながら研究“知”と自らの体験を行き来するワークショップ、研究成果や研究成果を解釈して生まれた作品を体感できるエキシビジョンが展開。磯野真穂×山内マリコ/李 琴峰/松田青子、磯野真穂×山内祥太、柳澤田実×Pennacky×荘子it、柳澤田実×んoon、山田陽子×木原 共、和田夏実×マイカ・ルブテ、和田夏実×Keiken、磯野真穂/柳澤田実/山田陽子/和田夏実×Skaaiといった面々が、各テーマに沿ってトークセッションおよびワークショップ、エキシビジョンを行うという。
なお、開催発表と合わせてイベント公式サイトもオープン。チケット詳細は下記インフォメーション欄に記載しているので、是非チェックしてみてほしい。
遡ること2012年、環境哲学者ティモシー・モートンは、人間には巨大すぎて不可知な存在を意味する「ハイパーオブジェクト」という概念を提唱しました。現代におけるエコロジカルな危機を指し示したその言葉は、気候変動に対するアクションの理論的支柱となるだけではなく、オラファー・エリアソンやチェルフィッチュなどのさまざまなアーティストに影響を与えました。
そこで起きていたのは、モートンによる研究が論文や書籍といった知の流通回路だけではなく、“芸術”が媒介となって社会に拡がっていたことです。
また近年では、フィールドワークの過程で生じた自身の価値観や認識の変容を、テクストだけではない多様なメディアで伝達する「マルチモーダル人類学」が注目を集めるなど、「研究」と「アート」の接近が進みつつあります。
そうした潮流を踏まえ、初開催となる「DE-SILO EXPERIMENT 2024」では、研究者とアーティストの協働により生み出された作品展示やパフォーマンスが展開されます。
「いま私たちはどんな時代を生きているのか」という問いに人文・社会科学分野の4名の研究者が向き合い、次の4つの研究テーマ──「21世紀の理想の身体」「『私たち性 we-ness』の不在とその希求」「ポスト・ヒューマン時代の感情資本」「『生きているという実感』が灯る瞬間の探求」が設定され、研究への“応答者”として、小説から音楽、映像、メディアアートまで、ジャンルも表現媒体も多様な11組のアーティストが集いました。
提示された4つの研究テーマに通底するのは、いま私たちの社会から抜け落ちつつある「生の実感とリアリティ」を考え直すこと。「研究」と「アート」が交差することで立ち現れる、来たるべき時代を支える知をぜひ体感してください。
EVENT INFORMATION
『DE-SILO EXPERIMENT 2024』
▼DAY1
2024年4月13日(土)
WALL&WALL|11:30-20:30
OMOTESANDO MUSEUM|11:00-19:30▼DAY2
2024年4月14日(日)
WALL&WALL|13:00-22:00
OMOTESANDO MUSEUM|11:00-19:30※2会場同時開催(同ビル)
※WALL&WALLでは、Performance, Talk Session, Workshopが展開
※OMOTESANDO MUSEUMでは、Exhibitionが展開
※タイムテーブルは後日リリースのイベント公式サイトをご参照ください【チケット価格】
ワークショップチケット(一般)3,000円
パフォーマンスチケット(一般)4,500円(ワンドリンク付き)
デサイロ運営支援チケット 50,000円
エキシビションチケット 無料【情報保障について】
・トークセッションやパフォーマンスには、手話通訳がつく予定です
・ワークショップについては必要な方法等、お問合せいただきご相談させてください外部リンク
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DIGLE編集部
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