キュレーション・プレイリスト『TuneCore Japan×DIGLE Now』毎週金曜日更新 ponytailmama、Qugoなど|9月4週目

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

DIGLEと音楽配信代行サービス・TuneCore Japanがお届けするコラボレーション・プレイリスト『TuneCore Japan×DIGLE Now』。TuneCore Japanの「メディアネットワーク」を通じてピッチされた楽曲の中から、毎週5曲をピックアップしてレビューします。9月4週目のカバーはponytailmama。

今週の「TuneCore Japan×DIGLE Now」注目のアーティスト

ponytailmama「supermarket love」

作詞、作曲、イラストレーターなどマルチな才能を持つボーカルのツクイが率いるピアノポップバンド・ponytailmama。仕事終わりの"限界サラリーマン"がビールを飲み、ピアノを弾き語るスタイルがSNSで大きな話題を呼んだ。3ヶ月連続リリースの第3弾目「supermarket love」は、軽快なリズム隊とピアノ/ギターのバッキングに、不可思議なシンセが彩りを加えるポップチューン。不要なものを衝動買いしてしまうスーパーマーケットのように、最低だとわかっていながら抜け出せないジャンクで大人な恋愛を描く。《領収書》《レジスター》《ペーパードライバー》など、日常的なワードが積み重なり、この恋愛の“アブなさ”を巧みに表現している。《騙してくれ》とまで求めてしまう、この恋の引力の表現がどこかクセになる。

岬小次郎「インディペンダー」

東京を拠点に活動しているシンガー・ソングライター、岬小次郎。インディペンデントに我が道を行く、という意味が込められた新曲「インディペンダー」は、実際に自身がメジャーレーベルを辞めた直後に作った決意の一曲。疾走感のあるリズム隊とピアノ/ギターによるオーソドックスなアンサンブルに、メロディアスなバイオリンやブラスが並走し、決意の切迫感や勢いが表現されている。ファルセットも交え、力を振り絞って歌われる《本当のあなた 探して探して 生まれたところから 放って放って 本当の気持ち》というフックの一節。岬自身のエピソードの説得力も相まって、"自分が本当にやりたいことに集中しよう"と背中を押される。<RO JACK SUMMER FINAL 2026>でのライブ映像もぜひチェックしてほしい。

YDIZZY「NANI ?」

ヒップホップクルー〈kiLLa〉所属のラッパー、YDIZZY。ピーナッツくん、A-THUG、MIKADOといった国内外で存在感を放つアーティストを迎えた全6曲を収録した新EP『Party Pack』をリリース。収録曲「NANI ?」は、LIL Gとtrapchildtonyによるプロデュース。マイナー調の鍵盤のループ、スクラッチ音とバウンス感を併存させたビートが、独特の遊び心を演出する。世間の常識やノイズを軽やかに交わすラップでは、《まーいいっかって顔のお前らと違う》と、周囲の予定調和を一蹴。その姿勢を目の当たりにすると、聴いている自分の身も引き締められる。

TORAUMA「pink elephant」

1991年生まれ、青森県十和田市出身、M.S.W、Final Weapon Company所属のラッパー・TORAUMA。既存曲をリメイクし、8月19日にリリースした「pink elephant」では、叙情的なギター・アルペジオと音数の少ないビートをバックに、日々の様々な葛藤をラップする。フックの《目に見える幸せにするために撮る写真 SNS眺めてる時ひとりぼっち》という一節。SNSを使用する多くの人にとって共感しやすい、繋がっているほど孤独になるという逆説を鋭く突いている。シリアスなトラックによる社会風刺的なムードの中で光る本音の言葉が胸に刺さる。

YSS「Ready for you」

北海道を拠点に活動するプロデューサーyopiとボーカリストSorteによる、EMO × 808サウンドを核にしたオルタナティブユニット・YSS。新曲「Ready for you」は、ハーフテンポの大きめなトラップビート、シンセのシーケンスやFX、リバーヴィなギターとピアノのエモーショナルなトラックが、4つ打ちやjersey clubのビートに展開されていく、壮大さと力強さを併せ持った楽曲。フックでは《この手には 今は愛おしい程のきらめき 霞むこの目にも映るから まだ飛べる》と歌われる。つい比較や喪失に気が持っていかれそうな日々だが、これまで歩んできた道筋や、これからに希望を込めた一節に背中を押される。

毎週金曜日更新のプレイリスト『TuneCore Japan×DIGLE Now』

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