文: Kou Ishimaru
8月7日(金)、シンガポールのニュージャズバンド、The Steve McQueensがEP『Tape Ends』をシンガポールを拠点とするインディレーベル〈Umami Records〉からリリースした。
本作は全6曲で構成されており、ジャズ、ソウル、そして盛大なカオスを絶妙なバランスで保った待望のEP。時折テクニカルで、歌は儚く、実験的な回り道へと誘うサウンドとなっている。
特に注目したいのは、ヒンドゥー教の女神・アキランデシュワリの物語にアイデアを得た「Never Not」。サンスクリット語から来ている彼女の名前は、一般的に「不屈の女性」と呼ばれる。ボーカルのEugenia Yipは、「本楽曲を作るにあたり、女神はどんな時もどこにいても傷ついた私たちと共にいる、という思想を研究し、苦悩があるからこそ、現在と未来をつなぐ橋ができるのです。」とコメントしている。
また、東京JAZZ FESTIVALをはじめとしてシンガポールと日本を回った2018年の「TAPE」ツアーより、未発表の楽曲をフィーチャーしているのも見所だ。
バンドは、2021年リリース予定のアルバム『The Observer 』の制作にも着手しており、伝統的なジャズと前衛的なジャズとの文化の衝突に挑む模様なので、今後の動きにもぜひ注目してほしい。
INFORMATION
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The Steve McQueens『Tape Ends』
Tracklist:
1 / Firefly
2 / Almost Like Being in Love
3 / Cosmic Terrain 2.0
4 / Never Not
5 / Rust
6 / Go To Sleep
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