文: ワタナベ・メイ 編:riko ito
アーティストの方にテーマに沿った楽曲を紹介してもらうプレイリスト企画。今回は、R&Bやソウル、インディポップ、昭和歌謡などさまざまな音楽の影響を受けて育ち、21歳にして各所で注目を集めているシンガーソングライター、ワタナベ・メイが登場。年末特別企画のテーマ“Best of 2024”のもと、2024年はどんな年だったのかということを振り返ってもらい、彼女が今年特に影響を受けた楽曲を集めた全10曲のプレイリストを作ってもらいました。
今回、制作してもらったプレイリストのタイトルは『ワタナベ・メイが2024年に聴いた曲』。今年は大沢伸一をプロデューサーに迎えた「彗星」を発表し、音楽家としての覚悟が決まった1年になったというワタナベ。そんな2024年に彼女が出会った楽曲を集めたプレイリストから、吉田美奈子、King James Version(キング・ジェイムス・ヴァージョン)、Hiatus Kaiyote(ハイエイタス・カイヨーテ)をピックアップし、コメント付きで紹介しています。(編集部)
PROFILE
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ワタナベ・メイ
iPhoneで楽曲制作を行う21歳のシンガーソングライター。
R&B/ソウルをはじめ、インディポップや昭和歌謡など様々な音楽からの影響を受けて育つ。不登校をきっかけに中学生の頃から曲作りを始め、19歳でアーティストとしての活動を開始。
大学でアートを専攻しレコード店でアルバイトをする傍ら、iPhoneでトラックメイクからレコーディングまでを行ったEP『光』を2023年11月にリリース。無名の新人ながらリードトラックの「眩暈」がJ-WAVE SONAR TRAXに選出されるなど注目を集める。2024年10月には、大沢伸一をプロデューサーに迎えた「彗星」をリリースした。
外部リンク
今年は「音楽で生きていく」っていう覚悟が決まった年でした。元旦から震災に遭って、命も時間も有限だと気付かされてから、一曲一曲に向き合って、私にできること、するべきことを考えてきました。そうしてできた「彗星」をリリースできて、大沢さんとのセッションを経て音楽家として成長できたと思うし、制作の過程で様々な方との出会いがあって、人間としても成長できたんじゃないかな、と思ってます。
そして、今年もレコードや配信のおかげで、素晴らしい音楽に出会えました。その内の一部を紹介するプレイリストを作ったので、ぜひ。
春に『FLAPPER』のレコードを買って、初めて針を落とした瞬間に衝撃を受けた曲。今年間違いなく一番聴いたレコードはこれです。吉田美奈子さんは、繊細さも力強さもソウルも内包した圧倒的な音楽家として、私が憧れているアーティストの一人です。この曲に参加している矢野顕子さんの『Japanese Girl』のレコードも今年出会った好きなアルバムの一つです。
今年出会った曲の中で一番感動したのがこれ。すべてのフレーズが胸にぶっ刺さり、なんだか自然と泣けてきます。例え英語が分からなくても、慈愛とか優しさが伝わってくるような気がして、音楽が言葉を超えた感情を伝える手段であるならば、この曲はその例なのではと思います。
『Love Heart Cheat Code』のリリースと、豊洲PITでのライブがあって、今年はかなりHiatus Kaiyoteを聴きました。この曲を聴くとNai Palm(ネイ・パーム/Vo.&Gt.&Key.)を生で見れた感動と、オーディエンスが思い思いの心地良い動きでノっていた様子を思い出します。私も言葉の持っている響きやリズムを気持ちよく表現できる音楽家になりたいです。
RELEASE INFORMATION
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Single『彗星(Prod. Shinichi Osawa)』
2024年10月16日リリース
〈RAINBOW ENTERTAINMENT〉外部リンク
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