キヲク座セレクト『響きの中に入り込む』NZCA/LINES、Pinbackなど | 3月連載1/3

Rensai

文: Kou Ishimaru 

毎回セレクターがDIGった(=選んだ)楽曲をコメントと共に紹介する、毎週更新のプレイリスト連載企画。日本の童謡をリハーモナイズして演奏するユニット・キヲク座がセレクトしたプレイリスト『響きの中に入り込む』を今月3週に渡ってお届けします。

キヲク座が選ぶ『響きの中に入り込む』

Okinawa Channels / NZCA/LINES

ロンドンを拠点に活動するマルチ奏者のMichael Lovett(マイケル・ラベット)によるプロジェクト・NZCA/LINES(ナスカ・ラインズ)の1作目『NZCA/LINES』(2012年)より。一聴すると、所謂ドライブにでも適していそうなテンポ感の良い打ち込みのリズムに、シンセサウンドのトラック。よく聴くと、内省的な雰囲気の歌詞や、シンプルなのに作り込まれたフレーズ、歌声に心を奪われる。無機と有機、人工と自然の間、などについて思いめぐらす1曲。

Grey Machine / Pinback

米国サンディエゴ出身のインディーロックバンド・Pinback(ピンバック)2003年リリースのEP『offcell』のラスト5曲目。イントロを最初に聞いた時の衝撃は、忘れられない。最初のコーラスからバンドの音が入る瞬間、完全に不意をつかれ、背後に回られて捕まったような感じ。その後のリズムのループ、少しずつ変わりゆく音の展開も万華鏡を見入るような感覚で、気がつけば、あっという間の約11分間。

Erectric Counterpoint I-III / Steve Reich    

「劇的さや美しさを内に秘めている」というのは、まさしくこういう音楽のことではなかろうか。1つ1つのコード、またそれらを演奏するギターの音色が美しく、いつまでも聴いていたい、という思いに駆られる。“ミニマル・ミュージック”の大作曲家・Steve Reich(スティーヴ・ライヒ)の1987年の作品。この曲は3つのパートに分かれており、現代ジャズギタリストの大家・Pat Metheny(パット・メセニー)によって、自身で予めダビングしたギターとともに録音されている。


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キヲク座 Profile

2012年、日本の童謡をリハーモナイズして演奏するユニットとして結成。
2015年、” 自分たちの聞きたい作品を作る” ことを追求し、メンバーが尊敬しファンであった ジョン・マッケンタイアやジョージ・タンデロ、オノセイゲンらを制作に迎え「色あはせ」を 発表。菊地成孔、堤幸彦監督、空気公団らが大絶賛のコメントを寄せた。
2016年、「遊山」を制作。ライナーノーツを菊地成孔が執筆している。 2017年、六本木アートナイトにて「にゅーKEN-KEN-PA!」を企画・実演。
2018年2月、配信限定シングル「北風小僧の寒太郎」をリリース。世界遺産の富岡製糸場で ミュージックビデオを撮影。 4月、レコードストア・デイ限定商品としてLP「第一集」と7インチ「こきりこ節 / こきりこ節 dub verion」がリリースされた。
6月、配信限定シングル「ひらいたひらいた」をリリース。 2019年、NHK名曲アルバムで「まどみちおメドレー」を制作。

RELEASE INFORMATION

『春が来た』

2021年3月31日(水)
デジタル配信
キヲク座

童謡を再構築する音楽家集団「キヲク座」が、12ヶ月連続で毎月1曲季節の歌を配信する”Songs of KOYOMI”。

第一弾となる4月は「春が来た」。

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Kou Ishimaru

1996年生まれ。インディロックが好きです。Bearwearのコンポーザー/ベース、Haikiのベースもしています。

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