アツキタケトモセレクト『ブルー』 | プレイリスト連載3/4

Rensai

文: Saigo 

毎回セレクターがDIGった(=選んだ)楽曲をコメントと共に紹介する、毎週更新のプレイリスト連載企画。アツキタケトモ選曲プレイリスト『ブルー』を4週に渡ってお届けします。

アツキタケトモが選ぶ『ブルー』

Single File / Elliott Smith

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アツキタケトモのセレクトポイント:

Elliott Smithを聴いていると感じる圧倒的な孤独というか、その歌の説得力は一体何なのでしょうね。高校の頃から、本当に心が駄目になりそうになったとき、何度も彼の歌に助けられています。

Mysterous / Portishead

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アツキタケトモのセレクトポイント:

“ブルー”というテーマが決まってまずこの曲は入れなきゃなと思った一曲。つい最近トリップ・ホップを自分なりに解釈して自分の曲に採り入れようと思いましたが、この独特な雰囲気は出せず断念しました。音の説得力を感じる楽曲、作品です。

雨の音(ね) / My Little Lover

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アツキタケトモのセレクトポイント:

何となく前曲との同時代性を感じる一曲。きっと制作時に意識してたんじゃないかと思います。僕にとって小林武史氏からの影響というのはそれはそれは大きく、小林さんの作品群だけで連載したいくらい語りたいことがたくさんあります。笑 マイラバ作品の中で突出したセールスを記録したのは1stですが、個人的にはこの曲が収録されている3rd、そしてこの次作の4th(The Waters)が、小林さんの実験精神とポップス性が究極のバランスで実現された最高傑作なのではないかと思っています。

THE END OF THE WORLD / 槇原敬之

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アツキタケトモのセレクトポイント:

この曲で槇原さんが表現しようとしたことって、表向きの”不倫”のようなシチュエーションだけではなく、実は裏テーマがあるんじゃないかと僕は密かに思っております。あくまで僕の推測なので、その内容については語りませんが、ある日駅のホームで聴いていた時、そういう解釈も出来ると気づいて、人目も気にせず号泣しました。誇張なしで、号泣でした。笑 これほど状況描写を明確にしている歌詞なのに、聴く人の状況や解釈によって、いくつものテーマを表現できるという奥行きまでデザインできるソングライターはなかなかいません。そういった作詞の部分での影響を槇原さんから大きく受けています。

ぼくたちの日々 / スガシカオ

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アツキタケトモのセレクトポイント:

小学6年生でスガさんの魅力に気づき、それ以来追っかけか、という勢いでライブやイベントに行きまくったほど影響を受けたシンガーソングライターです。スガさんからの影響も特に作詞の部分が大きい気がします。「そこまで書くか!」と思うほど、躊躇せず、人々の腹黒い部分を描き切るスタイルは幼い頃からスガさんの作品に触れ合ってきたからこそだと思います。今週の選曲は90年代と決めていたので、その中でブルーな気分に寄り添ってくれるこの曲を選びました。ブルージーな曲ですし。

毎週更新!アツキタケトモ選曲プレイリスト

アツキタケトモ Profile

全楽曲の作詞・作曲・編曲・全演奏・録音を一人で行う、新鋭の音楽家。

16歳から楽曲制作を始め、今後発表されるであろう未発楽曲はすでに300曲以上。

現代人の内面を鋭く抉りだした独特の詞世界、90年代を彷彿とさせるキャッチーなメロディラインを、先鋭的なサウンドプロダクションにのせ歌う。その楽曲からは歌謡曲に由来する歌心も感じる、新しさと普遍的な良さを兼ね備えたポップスで、SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスを中心に注目を集める。

Bon Iver、Dirty Projectors、James Blakeなど海外ミュージシャンを敬愛する音楽愛好家でもある。

RELEASE INFORMATION

『幸せですか』

2021年7月21日(水)
アツキタケトモ
FRIENDSHIP.

<トラックリスト>
01. 「はじめに」
02. カモフラージュ
03. しあわせのうた
04. マイライフ
05. おとなげ
06. 「※」
07. 悪者
08. ヒーローショー
09. Cloudy(Full Length)
10. 将来有望
11. 「おわりに」
12. 幸せですか

※現在はプリセーブリンクです。

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