文: Mom 編:riko ito
アーティストの方がテーマを決め、それに合わせた楽曲を紹介していただくプレイリスト連載。全4回に渡って毎週、プレイリストの楽曲を紹介していきます。
今回の連載ではシンガーソングライター/トラックメイカーのMomが登場。『さよならの途中、永遠のメロディ』と題した全16曲のプレイリストを制作してもらいました。連載第1回は、友部正人、Kara Jackson(カラ・ジャクソン)、billy woods(ビリー・ウッズ) & Conductor Williams(コンダクター・ウィリアムズ)、Bon Iver(ボン・イヴェール)の楽曲をMom本人のコメント付きでお届けします。
変幻自在に繰り出されるビートやポップなメロディ、コラージュのようなサウンドと、時代と自らに真摯に向き合い、強いメッセージ性を持つリリックで独自の世界観を築いてきたMom。今回のプレイリストは、そんな彼のオリジナリティの根源も垣間見えるラインナップとなっています。(編集部)
PROFILE
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Mom(マム)
現行の海外ヒップホップシーンとの同時代性を強く感じさせるサウンドコラージュやリズムアプローチを取り入れつつ、日本人の琴線に触れるメロディラインや遊び心のあるリリックでオリジナリティを発揮するシンガーソングライター/トラックメイカー。音源制作のみならず、アートワークやMVの監修もこなし、隅々にまで感度の高さを覗かせる。
2018年より活動を本格化させ、同年11月に初の全国流通盤『PLAYGROUND』をリリース。2021年春には、自身2度目のタッグとなったAppleのTVCM「Macの向こうから」シリーズに、3rdアルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』収録の「あかるいみらい」が起用され大きな話題となった。
独自のセンスがクリエーターやアーティストから支持され、NHK番組の音楽制作や、ゴスペラーズ、サニーデイ・サービス、ももいろクローバーZへの楽曲提供などその活動は多岐に渡る。
友部さんの作品はどの時代にも名盤があり、名曲があります。時代を正視し、時代と交わりながら、決して同化することなく言葉を紡いでいる人が好きです。作曲で宮沢和史さんが参加していますが、THE BOOMの「中央線」を残されたものの歌とするなら、「すばらしいさよなら」は行き場のない喪失感に寄り添う温かい眼差しです。
歌声にとても惹かれています。世の中で“自然体”とか“等身大”と謳ってるものって大概ちょっと鼻白んでしまうけど、Kara Jacksonの歌は間違いなく自然体の良さがあって、ちゃんと僕のところに届いてくれます。
このビート感で電話の音が鳴っていると、ついShing02の「少年ナイフ」を思い出してしまいます。最近観た『ロングレッグス』という映画のゾクゾク感が尾を引いているので、霧の中を進んでいくようなスリリングなトラックがダイレクトに直撃しました。
新作(『SABLE, fABLE』)すばらしいです。この曲はもちろん新曲だけど、初めてボン・イヴェールを聴いたあの瞬間のあの匂いを強烈に思い出す歌でした。素晴らしいソングライティングは永遠を僕らに見せてくれます。
RELEASE INFORMATION
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New Album『AIと刹那のポリティクス』
2025年3月22日リリース
Label:〈ClubDetox〉Tracklist:
1. A I s u g g e s t i ∞ n 0 1
2. _____identitycrisis______
3. “愛”と“光”のブルース!!!!!
4. 22時44分の<バースデーケーキ>
5. ティーンエイジ≠ネイション
6. A I s u g g e s t i ∞ n 0 2
7. 4RTIFICI4L L♡VE?
8. 消失点{fade-out}
9. post______no__future
10. -ロンググッドバイ-
11. A I s u g g e s t i ∞ n 0 3
12. ★に願いを
13. [SERΦTΦNIN]
14. ワークアウト’25
15. # 天使よりもショットガンが欲しい
16. A I s u g g e s t i ∞ n 0 4
17. 恋におちて、それから⇔
18. 刹那3.0外部リンク
LIVE INFORMATION
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Mom and The Interviewers GIG #3 IDENTITY CRISIS
2025年7月4日(金)at 東京・渋谷WWW X
OPEN 19:00 / START 19:30
TICKET:前売¥4,000(税込)+1D外部リンク
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