deerafterが魅せつける、研ぎ澄まされたショートチューン

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はdeerafterをご紹介します。

美しさを詰めこんで

2019年春、北海道札幌にて結成されたdeerafter。いうならば、彼らは誰よりも美しく短距離を走りきるバンドだ。ほとんどの曲が2分以内というショートチューンでありながら、限られた時間のなかには彼らの美意識がこれでもかと詰めこまれている。

得意とするのは、エモーショナルかつテクニカルなサウンド。Algernon CadwalladertoeCap‘n Jazzなどを影響源としており、勢いだけじゃない高いスキルとバランス感覚が彼らの持ち味だ。
「短い尺なんて、できることが限られているだろう」とうがった見方をしそうになるが、deerafterの楽曲に触れるとそんな固定観念はぶち壊される。パンク、ポストロック、オルタナティブと縦横無尽に駆け巡り、声が恋しくなるシーンではしっかりとボーカルを投下。多種多様なアプローチで、最強の短距離走を成し遂げるバンドなのである。

先日配信が開始された『Moon Kick』は、配信限定音源としてリリースされた1枚。リードトラックの「Moon Kick」を筆頭に、彼らの手札の多さを実感できる作品に仕上がった。

deerafter

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