成田あよりが鳴らす、うごめく感情

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は成田あよりをご紹介します。

人間らしさを響かせて

成田あよりの音楽に触れると、「人は見かけによらない」とはよく言ったものだと思わせられる。ふんわりとした柔らかいオーラを放ち、可愛らしい彼女。しかし、中身に詰まっているのは甘い砂糖菓子なんかではなく、生々しい人間だ。

高校の頃からギターを始め、卒業をきっかけに作詞作曲を開始。6年というキャリアにも関わらず、制作した楽曲は100曲以上にも及ぶ。
そこまでして彼女を音楽に搔き立てるのは、“欠落感”のような気がしている。「言葉にして薄っぺらくなるのが怖くて歌に逃げている」や「空っぽの自分を埋めるように歌をつくっている」などと話していることもあり、歌をよりどころにしているのは事実だろう。上手く立ち振る舞えない自分を自覚したうえで、その葛藤に熱をこめて音や言葉に流しこむ。だから彼女の音楽には、淡々として空気のなかにけたたましい感情がうごめいているのである。

先日配信が開始された「Stage」は、ぷらそにかのメンバーであるRYOEMとのコラボナンバー。音楽や夢にかける成田の想いが真っすぐにつづられており、頑張り続ける人の応援ソングにもなる1曲だ。

成田あより

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