東郷清丸が紡ぐ、身体に訴えかけるリズム

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は東郷清丸をご紹介します。

音楽を立体的に

音楽は、リズムやメロディー、言葉を持った音でしかない。それなのに、情景が思い浮かんだり、匂いが漂ってきたり、温度を感じたりするときがある。東郷清丸の作り出すのも、まさしく五感に訴える音楽だ。

幼少期からリトミックで音楽に親しみ、16歳から作曲を開始。もともとはテンテイグループのメンバーとして活動していたが、26歳の頃に「音楽をして暮らそう」と決意しソロとしても始動した。
彼は日ごろから“頭は嘘が多くて、身体が一番正直”と考えており、そのマインドは制作にも強く反映されている。何よりもまず“身体に訴えかけるリズム”が、東郷の根幹だ。そのうえで、質感のあるメロディーを紡ぎ、想像の余地を与えた歌詞を綴る。リズム・メロディー・歌詞と掛け合わされることにより、立体的に見えてくる音楽こそ東郷の魅力なのではないだろうか。

先日配信が開始された「ラ」は、ライブでお馴染みのファンキーなナンバー。いたるところがフィルで細かく彩られ、騒がしくないのに寂しさも感じさせない豊潤な1曲へと仕上がった。

東郷清丸

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