文: Kou Ishimaru 編:Kou Ishimaru
MOMIJIとKAHORIによる2人組ユニット、Wang Dang Doodleの新曲。“ネオブルース”、“New style of the Blues”を標榜し、ブルースハープやギターを取り込んだロックサウンドを、4つ打ちやトラップ以降のヒップホップを取り入れたビートの上で昇華したスタイルが注目を集めています。今作「TERRAPLANE」はサイケデリックで煌びやかなウワモノの世界観と、ヘヴィなビートやギターのサンプリングが組み合わさったミドルチューン。ブルースらしいパワフルな歌唱と攻撃的なトラックがマッチし、曲通して飽きない情報量に満ちた1曲に。
2008年よりAmerican Green名義で音楽制作を開始、2019年には名義を改め活動を続ける福岡のベッドルームミュージシャン、Swimming Sheepの新曲。ゲストボーカルとして韓国のシンガー/プロデューサーのOddSongを迎え、歯切れ良く清涼感に溢れるサウンドのビートの上で、エレガントな歌が際立ったエレクトロ・ソウルチューンに仕上がっています。
シンガーKanbinと、元Kero Kero Bonitoのメンバーとしても知られるロンドン出身のプロデューサーSKYTOPIA、昨年7月に加入したベーシストKurojiによる3人組ユニット、KOMONO LAKEがリリースした2nd EP収録曲。EPは、活動当初から謳われていた“自然派シティポップ”サウンドをベースに、ベーシストの加入によってより骨太でグルーヴィに構築されたビートが際立った一作に。気鋭デザイナー、田村育歩が手掛けた本作のアートワークのグラフィックのように、煌びやかで希望を感じさせる作品となっています。
2014年に前身バンドのメンバーだったオカダ・ケイシ、シモヤマ・ヒデトシにCAR10のボーカルでもあるカワタ・シンヤで結成され、栃木足利、群馬太田を拠点に活動するロックバンドsuueat.の新曲。OasisをはじめとしたUKバンドライクなコード感、さらにはPavementやYo La TengoのようなUSインディロックらしい擦れたクランチサウンドや、とろけるようなリバーブギターをバックに、気怠げな声で光を照らすミドルテンポ・ロックチューン。再生ボタンを押して1秒で20世紀後半の空気感を蘇らせてくれる、温かみのある1曲です。
シンガポールのオルタナティブ/ドリームポップバンド、Coming Up Rosesの新曲。For Tracy Hyde、きのこ帝国、17歳とベルリンの壁をはじめとした日本の現行バンドをフェイバリットに挙げ、日本国内の配信ライブに出演するなど、日本シーンとのコミュニケーションを積極的に行っており、メロディックなボーカルラインや緻密な曲構成からは日本バンドとの共通項も感じられます。新曲「Glass Stained Eyes」は軽やかなビートと爽やかなギターサウンドで冬から春の訪れを感じさせてくれるアップナンバーに。
その他、注目のリリースにはボタニカルな暮らし。、FENNEC FENNEC、笹川真生などがラインナップされています。
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