showmore & Gimgigamの音が纏う色気

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ!今回はshowmore & Gimgigamをご紹介します。

うつくしいカオスに誘われる

ジャズやR&Bなどをルーツにした独自のポップネスでインディペンデントな活動を貫く2人組・showmoreと、様々なアーティストとのコラボレーションでも話題を呼ぶ気鋭のプロデューサー/ギタリストのGimgigamによる共作『Just a moment』。
参加アーティストが様々な組み合わせで楽曲制作を行うソングライティング・セッション「TOKA Songwriting Camp 2022」をきっかけに出会った2組による、待望のリリースだ。

トライバルからエレクトロニカ、ラテンなど目まぐるしく展開し、随所にスパイスが散りばめられたトラックからは、双方のルーツを取り入れ、互いに昇華を重ねた過程の楽しさを感じられる。
根津まなみ(showmore)の歌声は熱を帯びながらも無機質さを感じさせ、カオティックな中にあたたかな手触りを与える井上惇志(showmore)による鍵盤の音、ファンキーさを残しながらもそれらを纏めあげるGimgigamのバランス感、すべてが絶妙に絡み合い、この二組でしか生み出せなかったであろうサウンドになっている。
まだときおり肌を撫で様々なことを思い出させていく夏の湿度と、ささやかにセンチメンタルを煽る秋の風、そんな狭間に翻弄されるこの季節にこそ聞きたい色気のある1曲だ。

タッグを組んでのEPリリースも計画中だというshowmore & Gimgigam。
まだまだ可能性感じるコラボレーションを楽しみに待とう。

showmore

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