時代を継ぎ、進化させるMOKU

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はMOKUをご紹介します。

トラディショナルかつ新しく

国境や時代を越え、人々の暮らしとともに変化しながら、様々な名曲が生まれてきた“フォーク”という音楽ジャンル。
吉祥寺を拠点に活動する4人組・MOKUは、脈々と受け継がれるその影響を大きくリスペクトしながら、新たな道を開拓しようと試みる。

2022年11月30日にリリースされたMOKUの最新シングル『ししむら』。
妖しげにループするフレーズを軸としながらも、フォーキーに、サイケデリックに展開されるこの楽曲は、既存の枠組みで説明するには惜しいほどの奥深さを湛えている。バンドとしての手触りを持った音作りながら、クラブミュージックにも通ずる没入感を煽る、ミステリアスな求心力を感じる1曲だ。

そして、歌詞の言葉選びやリズムの乗せ方、メロディラインからはフォークミュージックへの憧憬を受け取れる部分こそがバンドの特徴だろう。
時代を越えた懐かしさと、新しい魅力を融合させようと試みる、平成生まれのMOKU。未知を形取る彼らの、今後のリリースやライブからも目が離せない。

MOKU

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