NO JOBsが鳴らす、等身大と壮大さ

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はNO JOBsをご紹介します。

清らかな情動を

横浜市在住の5人組ロックバンド、NO JOBs。シューゲイザーやブリッドポップ等のUKロックとそのカルチャーを敬愛し、日本語だからこそ描ける情感、生活に根ざした目線で“四畳半スタジアムロック”を鳴らす。

最新シングル『デイドリーム』は、まさにバンドの在り方を象徴する叙情的な1曲だ。エバーグリーンな響きを持つギターを中心として広がっていくバンドサウンドと、たった2人だけの世界を深く見つめる内省的な歌詞。ざらついた手触りの奥に見える、切実でひたむきな純真さ。対称的なはずなふたつの要素が結びつくからこそ、この歌にはカタルシスが宿る。
先人たちの音楽へのリスペクトと、それを自らのものとして昇華する過程とじっくり向き合ってこそ生まれる、アンビバレントで圧倒的な存在感に満ちたNO JOBsとしての1曲が完成している。

YouTubeではこの楽曲のミュージックビデオも公開中だ。リアルな暮らしの景色と共鳴しより響く、四畳半スタジアムロックに心をじっくり浸らせたい。

NO JOBs

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