じんわりと心に響く、恐竜の描く情景

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は恐竜をご紹介します。

希望と優しさを詰めこんで

The ピーズthe pillowsといった邦楽ロックやUKロックを影響源に持つ3ピースバンド、恐竜。前身となるコピーバンドを経て、2020年9月により現バンド名で活動を開始した。

恐竜の鳴らす音楽は、一聴すると温かさが体中にじんわり広がっていく。某スーパーヒーローに愛と勇気がたっぷり詰めこまれているように、彼らには希望や優しさが詰めこまれているのだろう。熱を持ちつつも柔らかな声はポップにメロディーを紡ぎ、清々しいサウンドと共に、情景を豊かに描いていくのだ。

先日配信が開始された「T.M.W」は、UKロックを彷彿させるギターサウンドとキャッチーなワードセンスが光る1曲。歌詞とリンクさせた対旋律のグロッケンは、夕暮れに輝き始めた星のように楽曲のアクセントになっている。Bメロには英語歌詞を用いてグッと引き付けながらも、サビには“聞こえないモード”や“超ごめん”といったフランクな言葉を配置することで、楽曲をドラマチックに演出したナンバーだ。

恐竜

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