ランチブレイクが「海岸の瓶」で描き出す、柔らかな希望

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はランチブレイクをご紹介します。

やり場のない想いを託して

ランチブレイクというバンドは、再生ボタンを押すまで、どんな曲が始まるのか全く想像がつかない。古典的なロックチューンだったり、ゆるりとしたダブポップだったりと、手を変え品を変え、ボーカル3人という強みを活かし、独自のポップスを展開している。

先日配信が開始された「海岸の瓶」は、リードギターの小松チホコが作詞作曲を手掛けたドラマチックでメロウなナンバー。サウンドプロデュースにはオワリカラカメダタクが参加し、丁寧なレコーディングにより音を磨き上げた。

海岸に落ちている瓶に物語を見出し、100年の時を繋ぐアイテムとして描かれたリリックは、とても詩的で美しい。力強い歌声には物語を読み聞かせするような優しさも宿し、コーラスと重なることでより楽曲の壮大さを増していく。日々を生きていると幸せなことばかりとはいかないが、やり場のない想いもいつかどこかで報われるかもしれないと希望をもらえる1曲だ。

ランチブレイク

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