狂気の渦で呑み込むBaja

Review
BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はBajaをご紹介します。

音に衝撃と狂気を宿して

2021年9月結成、東京を拠点に活動するBaja(バハ)。カンタロー(Gt. / Vo.)、Leo(Dr.)の2人が生み出す、生音の熱とエレクトロサウンドの狂気が混ざり合う “Nu-Big Beat Style” が今強烈なうねりと共に広がり始めている。

結成以来コンスタントなシングルリリースを重ね、昨年11月に発表した1stアルバム『SIDE BY SIDE』で決定的にスタイルを確立した彼ら。メロディや歌詞に焦点が当たることが多い現行シーンとは対照的に、タイトかつアグレッシヴなギター/ドラムによって波打つグルーヴとぶつかり合う電子音が高める興奮を追求するBajaのサウンドは、音そのものが持つエネルギーおよびそこに宿る衝撃を思い出させてくれる。

2024年7月、オーディションを勝ち抜き<FUJI ROCK FESTIVAL ’24>への出演が決定。その感情の爆発と共にリリースされた新曲「MAD CONTROL」は、溢れ出る気概がソリッドな音へと昇華された “狂気のアシッドナンバー” となっている。骨の髄まで響くようなビートと衝動に満ちた演奏、嵐のごとく渦巻く音に呑み込まれるまま、圧倒的な没入感の中で過ぎていく約4分間がここにある。彼らに訪れた転機が生んだヘヴィなキラーチューンだ。
雷鳴のような激しい存在感を放つ2人の、今後の動向からも目が離せない。

Baja

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