終活クラブが送りこむキラーチューン

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回は終活クラブをご紹介します。

名刺代わりの一曲に

2020年8月、「音楽を終わらせるための音楽」を始めるため、Vo少年あああああを中心にして志を同じくするメンバーにより結成された5人組バンド・終活クラブ
最新シングル『卒塔婆でダンス』を1月26日に配信リリースした。

バンド名やコンセプト、おばけのようなキュートな生きものが並ぶアーティスト写真、そして新曲タイトルまでを見たとき、まず目を惹くのはそのキャッチーさだ。
しかし、楽曲を再生して気がつく。
ポップなキャラクターの下に隠された彼らの本質は、紛うことなき“ロックバンド”であると。
疑いを持たないマジョリティへの反骨心、限りある今を全力で使い果たす刹那的なきらめき、各パートのソリッドな個性を効かせたアレンジ、その全てが、「終活クラブ」というロックバンドの在り方を一聴で分からせてくれるのだ。

さらに、この楽曲のキーワードとなっている「卒塔婆」……人生の最後に辿り着く場所で高らかに歌うこの歌は、終わりを目指して走る彼らを象徴する一曲だと言えるだろう。
また、随所で入る手拍子やボーカルと掛け合うコーラスなどを聞くと、この楽曲がライブで披露される際の盛り上がりも想像してしまう。
満を持して音源化されたこのキラーチューン、お聞き逃しなく。


終活クラブ

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