シーンを音にするGOLDINA SCAMP

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はGOLDINA SCAMPをご紹介します。

血の通ったリリックとトラック

大阪府堺市の同郷であるBISCO, SID as NLS, NOVAQ, Plus napからなるスキャンプ集団・GOLDINA SCAMP
2019年から活動をスタートし、南大阪を拠点としている4人組だ。
そんな彼らの1st Album『DEAR MS』が昨年10月にリリース、そしてこの2月からは配信でも聞けるようになった。

HIPHOPと一口に言っても、トラップやローファイ、ハイパーポップなど様々なトラックが生まれ、そして発展しているが、彼らが言葉を乗せるのは90年代のムード漂うクラシカルなものだ。
慣れ親しんだ街で、何度も通ったクラブで、そして音楽を通じて出会った仲間と過ごす日々の中で得た感情を形にしたリリックと、血の通った温度を持つトラックの相性の良さは想像に難くないだろう。
しかし、過去のムーブメントへのリスペクトだけではなく、言葉選びや情景描写、現行のトレンドも取り入れたサウンドセンスにはZ世代らしさが感じられる。

ライブシーンを見て、クラブカルチャーの中でマイクを持った彼らだからこそ作ることができた質量のある作品だ。
グループとしての活動のみならず、メンバー内での共作やソロでのリリースなども意欲的に行っている彼ら。
生の現場とそこから生まれるバイヴスを知るGOLDINA SCAMPは、この先さらに進化していくだろう。


GOLDINA SCAMP

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