NEMNEが歌声で射す、柔らかな光

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はNEMNEをご紹介します。

人柄の宿った温かな声

パワフルだが雑味のないボーカルは、リスナーの耳にスッと入りこむと心をふわっと軽くする。月明りのように優しい光を歌声で射すシンガーこそ、ソロプロジェクトNEMNEを仕掛けるUKOだ。

2010年から積極的にライブを始め、2014年にはUKO名義での活動を本格化、2021年にはより自由な表現を追求すべくNEMNEを始動させた。もともとはギターやピアノと共にしっとりした楽曲を歌っていた彼女。音楽性が自身に馴染まないことへ違和感を持っていたとき、とあるライブハウスの店長の助言を受け、現在のスタイルへと舵を切った。
NEMNEの魅力は、R&Bやハウスなどのグルーブを感じさせながら、しっかり歌モノとして成立していることだ。山下達郎吉田美奈子荒井由実から受けてきた影響が、彼女の生むキャッチーなメロディーラインの礎となっているのである。

先日配信が開始された「mirror」は、“敵は常に自分”をテーマにしたナンバー。ビートメイカーにはSEIKI、ベースにはKeity(LUCKY TAPES)を迎え、彼女の新たな魅力に出会える1曲へと仕上がった。

NEMNE

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