Acidclankが作る“New Journey”プレイリスト『Trigger to Dissolve』|OGRE YOU ASSHOLE、Gustave Coquiotなど

Playlist

文: Acidclank  編:riko ito 

テーマを設けてインタビューやコラム、プレイリストを掲載していく特集企画。2025年1月/2月は“New Journey ―人生の旅に寄り添う音楽―”というテーマのもと、音楽活動の節目となったタイミングや、自身に寄り添ってくれた音楽をアーティストたちに伺っていく。今回は、2025年2月5日にニューアルバム『In Dissolve』をリリースしたAcidclankによるプレイリストをお届け。

アーティストの方に特集テーマに沿った楽曲を紹介してもらうプレイリスト企画。今回は、2025年2月5日にニューアルバム『In Dissolve』をリリースした、Yota Moriによるソロプロジェクト・Acidclankが登場。1月/2月の特集テーマ“New Journey ―人生の旅に寄り添う音楽―”のもと、キャリアを通して自分なりの“音楽的追求”を続けるAcidclankに全10曲のプレイリストを作ってもらいました。

Acidclankが制作したプレイリストのタイトルは『Trigger to Dissolve』。Donato Dozzy,Tin Man(ドナート・ドジー、ティンマン)、Gustave Coquiot(ギュスターブ・コキオ)、OGRE YOU ASSHOLEAcid Mothers Temple (アシッド・マザーズ・テンプル)などの楽曲をピックアップし、コメント付きで紹介しています。活動のコンセプトとして掲げている「サイケデリックとトランス」において、一つの到達点ともいえる最新作を生み出したAcidclank。そんな彼が現時点でどのような選曲をするのか。そのコメントに注目です。(編集部)

PROFILE

インフォメーション画像

Acidclank(アシッドクランク)

トラックメイカー/シンガーソングライターであるYota Moriによるソロプロジェクト。シューゲイザー、クラウトロック、サイケデリック、アシッドハウスマッドチェスター、ドリームポップにインスパイアされたサウンドで、その活動形態やジャンルを流動的に変化させる。

2021年、2022年には国内最大級のフェス<FUJI ROCK FESTIVAL>にバンドセットで出演。2022年のRED MARQUEEステージでのパフォーマンスでは、日本人離れした音楽性・高い演奏力で大きな話題を呼んだ。

2023年からは活動拠点を大阪から東京に移し、精力的に活動を行う。サポートメンバーに元NUMBER GIRLの中尾憲太郎がベースとして参加するなど、著名アーティストたちから支持されている。

さらに、モジュラーシンセサイザー奏者としての一面も持ち、2023年には国内最大のモジュラーシンセ見本市であるTFoMにソロセットで出演するなど、クラブ、バンドのシーンに関わらず多岐にわたる活動を行う。

Theme of the PLAYLIST

私、Acidclankはこれまで、さまざまな音楽の形を追い求め、ジャンルを越えながら“音楽の旅”を続けてきました。しかし、その根底にあるのは常に「サイケデリックとトランス」の追求でした。

ニューアルバム『In Dissolve』では、現時点での自分なりのサイケデリアを表現できたと思っていますが、“追求の旅”はまだ続くと思います。
行く先で何が起こるのかはわかりません——だからこそ、旅は面白いのだと思います。

私は、皆さんが“旅の相棒”として選んでくれる曲を作りたいと常に思っています。

聴いた瞬間に境界線が溶かされて遠くに連れて行ってくれるような。
今回は、私が“旅の相棒”としている曲を選びました。

PICK UP SONGS

Donato Dozzy, Tin Man「Test 3」

初めて聴いた時、意識が遠くまで連れていかれるような感覚を覚えました。TB-303(※)のフレーズが繰り返されるだけのこの曲は本当にトランシーで、構成も歌詞も必要なく、ただ気持ちの良い音だけあれば他はいらないと思わせてくれたトラックです。

※編集部注:ローランドのシンセサイザー・TB-303

Gustave Coquiot「Parker」

大学生の頃にYouTubeで音楽を聴き漁っていた時に出会った日本のバンドで、ミニマルなアコースティックギターのフレーズと呪文のような歌唱が繰り返される彼らの楽曲には大きな影響を受けました。ほとんど知られていないバンドですが、私にとっての音楽的な価値観を変えてくれました。

OGRE YOU ASSHOLE「朝 – Live」

彼らの音楽は初期から聴いていたんですが、ライブを初めて見たのは2022年の<FUJI ROCK FESTIVAL>深夜のRED MARQUEEでした。ライブは音源を大幅にアレンジしていて、アウトロを延々とやっていたのは衝撃的で今でも忘れられません。自身の音楽を追求しながら、今も自由に活動している彼らを尊敬しています。

Acid Mothers Temple「Cometary Orbital Drive – Live」

Acid Mothers Templeはずっと憧れの存在で、プロジェクト名に「Acid」というフレーズを名前に入れたのも彼らの影響です。ライブならではのパフォーマンスと「サイケデリック」の表現はAcidclankの目標になっています。

Acidclankが作る“New Journey”プレイリスト『Trigger to Dissolve』

Acidclank・人気曲プレイリスト

RELEASE INFORMATION

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New Album『In Dissolve』

2025年2月5日(CD) / 3月5日(VINYL)
PCD-25459 / PLP-7534
2,750円(税込) / 4,500円(税込)
Label:P-VINE

Tracklist:
1. Enigma
2. Hide Your Navel
3. Hallucination
4. Radiance
5. Mantra
6. Remember Me
7. Out Of View
8. Grounding

EVENT INFORMATION

インフォメーション画像

『In Dissolve』Release Party<
acidplex (dissolution)>

2025年3月7日(金)at 東京・CIRCUS Tokyo
OPEN 18:00 / START 18:30

【LIVE】
Acidclank (Solo Set & Band Set)

【GUEST】
Big Animal Theory

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