文: DIGLE編集部
昨今、作品をリスナーの元に届けるのは容易ではありません。サブスクリプションをはじめ音楽配信サービスが充実したことでアクセスは簡単になりましたが、膨大な楽曲の中に自身の作品が埋もれてしまうことがほとんど。どんなに素晴らしい作品でも、聴かれないとその価値を発揮することができないのです。
リスナーに作品を届けるために大切なのが、「プロモーション(宣伝)活動」。メジャーレーベルであればプロモーションのノウハウを持っていますが、個人で活動しているアーティストが「自身の活動をアピールする場所」「自身の音楽にすぐアクセスしてもらえる場所」を用意するのは簡単ではありません。そこでおすすめしたいのが、PR型配信サービス『early Reflection』です。
『early Reflection』は、aikoやOfficial髭男dismなどが所属するポニーキャニオンが提供するPR型配信サービス。全世界に楽曲を配信するだけでなく、ストリーミングサービスのプレイリストへのサブミットや、ラジオ局への音源送付、メディアへのニュースリリース配信といったプロモーション活動をサポートします。また、希望するアーティストには著作権の登録や管理も行います。
また、マンスリーピックアップに選出されると『DIGLE MAGAZINE』でのインタビューやレビュー掲載など、独自のプロモーションも実施。
『early Reflection』は申込〜審査を経て利用できるディストリビューション(配信代行)サービスですが、賞金獲得等のチャンスがある新人発掘オーディションもあります。それが『early Discovery』です。
『early Discovery』とは、ポニーキャニオンが提供するearly Reflectionと、レインボーエンタテインメントが合同で行う新人発掘オーディション。『early Discovery』の審査を経て選出された楽曲は、early Reflectionから楽曲を配信リリースできます。より具体的なメリットを解説していきましょう。
『early Discovery』には年齢やジャンル等の応募制限はなく、音楽性に関わらず等しくチャンスが得られます。詳しい応募要項は記事後半で紹介します。
『early Discovery』に応募された楽曲はすべて、ポニーキャニオンとレインボーエンタテインメントのスタッフが審査します。レインボーエンタテインメントといえば、amazarashi、ヨルシカ、Nulbarich、ちゃんみな等、創造性と個性のあるアーティストが所属するプロダクション。プロに音源を聴いてもらえる絶好の機会です。
なお、early Reflection配信アーティストとして選ばれると、『early Discovery』のホームページにてポニーキャニオンとレインボーエンタテインメントのスタッフからのコメントも掲載。ご自身の作品の客観的な魅力を知ることができます。
審査を経て選ばれるとearly Reflectionから楽曲を配信リリースすることが可能ですが、選ばれた作品の中から、さらに3つの賞が選出されます。
※審査の結果、該当者なしとなる場合があります
early Discovery賞は月ごとに選ばれます。受賞するとearly Reflectionの公式サイトやSNSなどのオウンドメディアでの展開をはじめ、より充実したプロモーションや活動のサポートを受けられます。
Spincoaster賞も月ごとの選出。こちらの賞を獲得すると、国内外の新鋭ミュージックを紹介する音楽情報メディア『Spincorster』でインタビューが掲載されます。また、プレイリスト「Spotify Monday Spin」に選曲され、より幅広い音楽リスナーに作品を届けることが可能です。
年間を通じて選出された最優秀アーティスト1組には、賞金50万円を贈呈。賞金をレコーディングやミュージックビデオ制作に充てる場合は、希望に応じてサポートも受けられます。
続いて、これまでearly Discovery賞(月間賞)を獲得した4組のアーティストをご紹介します。
そろそろスイソウの水かえなくちゃ。は、現役中学生の歌い手「朱莉」、ソングライティングを行う18歳の「くらげ」、編曲を手掛ける「Aqua」によるプロジェクト。月間賞を受賞した「くるくるマワル」で見せる、くらげの実体験に基づいた歌詞は“居場所がない苦しみ”を赤裸々に描いています。その一方でメロディやサウンドには前向きなエネルギーが溢れていて、リスナーに寄り添うように希望を感じる一曲です。朱莉の力強い歌声も、聴く者の心を惹き付けます。
2021年6月、香川県高松市にて結成したロックバンド・Salvage。藤井伶太(Vo,Gt)による歌詞は純粋がゆえにどこか歪で、痛いほど胸に刺さります。そんな歌詞の魅力は月間賞を受賞した「いつえしそら」でも如実に表れていて、轟音ギターサウンドとのコントラストが心をくすぐります。ありふれた日常を映画の主題歌のようにドラマチックに表現する彼らの音楽は、今後多くのリスナーの元に届いていくでしょう。
さかさにアルクは北海道を拠点に活動する4人組バンド。1stEP『さかさに歩く』は『early Discovery』7月度月間賞を受賞した他、収録曲「心残り」がCROSS FM BAD KNee RADIOの10月20日付FUKUOKA FIRE RANKINGで3位を記録するなど、各所で注目を集めています。りったん(Vo,Gt)の甘く力強い歌声、みやながかずき(Ba)のグルーヴィなプレイ、坂田響也(Gt)による印象的なギターリフやソロ、小林ミユ(Dr,Cho)が奏でる真っ直ぐなリズムと、シンプルながらも練られたアンサンブルによって、王道かつ唯一無二のギターロックサウンドを生み出しています。
meimuは2021年3月に活動をスタートした3人組音楽ユニット。ボーカルnakotanmaruの儚い歌声や繊細な歌詞、コンポーザーのTakemichiとhiyoによるメロウなトラックがリスナーを魅了する中、『early Discovery』にて8月度月間賞を受賞。音数を抑えたアンサンブルがボーカルやメロディの妙を引き立てるという、完成度の高いポップミュージックを次々と生み出す3人です。リスナーに寄り添うという軸を持ちつつも音楽性の変化・成長も目覚ましいため、今後さらなる躍進が期待されます。
『early Discovery』の応募資格は以下の通り。ジャンルや活動形態、年齢などの制限はないため、個人で活動している方であればどなたでも応募可能です。
応募締め切りは2023年3月31日(金)までとなっているのでご注意ください。音源を用意すれば手軽に応募できるので、オーディションに挑んだことがない方も、初挑戦の場としておすすめ。力試しにもなる上に、選出された際のメリットも大きいので、応募してみる価値は十分です。少しでも気になっている方は以下の『early Discovery』公式サイトよりエントリーしてください。
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