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2024年3月に突如シングル「GIG」を配信し、そのクールなサウンドとビジュアルで話題を呼んだ4人組ガールズバンドCHIANZ。シンガーソングライターとして活躍しているeill(Kb.&Vo.)とFoi(Vo.&Gt.)、YABI×YABIのメンバーであるChie(Gt.)と月川玲(Ba.)という粒揃いのメンバーによる新星だ。
約10年来の友人関係であった4人だが、あるとき「ガールズバンドをやりたい」と思い立ち結成に至ったという。「同性である女性から見て憧れの存在」という意味の“ガールズクラッシュ”を標榜しながら、コンスタントに楽曲を発表している。
そして2024年6月26日(水)、CHIANZが1st EP『OGYA』をリリースした。オルタナティブロックやEDMの要素を含む幅広い音楽性を展開しつつ、統一された音像でオリジナリティを示した快作。EP制作のためのクラウドファンディングは開始3時間で目標を達成し、最終的に目標額の280%に。このことからも、リスナーが大きな期待を寄せていることがわかる。また、国内だけでなく中国などのリスナーも多く、今後は日本、アジア、そして世界で活躍するポテンシャルを備えていると言っても過言ではないだろう。
今回は、結成に至るまでの経緯や『OGYA』制作の裏話、バンドの展望について伺った。
ー4人は10年来の友達ということですが、プライベートでも音楽の話をすることは多いのでしょうか?
eill(Kb. / Vo.):
いや、幼稚園児みたいな会話しかしてないですね(笑)。いつも「ウワ〜!」ってはしゃいでたら時が経っているという。身の回りで起きてることを一番に伝えたい友人だから、悩みとか恋愛とか、そっちの話が多いよね。Chie(Gt.):
普通に遊ぶダチみたいな感じ。Foi(Vo. / Gt.):
4人のLINEグループがあって、グループ名が“治安ズ”だったからバンド名もCHIANZになったんですよ。バンドの連絡でもそのグループを使ってるんですけど、連絡事項をLINEのノートに書き込むときに、結成前に書いた内容を読んだら「花火大会。絶対行く、8月」とか「富士急行きたい」「ディズニー行く」「いいね」とか。わざわざノートに書くなよ!みたいな内容で(笑)。ーそんな仲良し4人が、どのような流れでバンドをやることに?
Foi(Vo. / Gt.):
eillと私が遊んでるときに「ガールズバンドやりたくない?」って話をしたんだよね。eill(Kb. / Vo.):
それなら他のメンバーはこのふたり以外考えられなかったし、そうじゃなかったらやってなかったなって。ごめん、重くて(笑)。去年の6月に「バンドやろう」っていう話をした気がする。Foi(Vo. / Gt.):
え、もうちょっと前だよ。Chie(Gt.):
覚えてる?月川玲(Ba.):
覚えてない…(笑)。一同:
(笑)Foi(Vo. / Gt.):
最初に入ったスタジオの領収書が私の手元にあって、去年の2月末だったよ。玲ちゃんの誕生日お祝いしたじゃん。eill(Kb. / Vo.):
そっか。それでまずスタジオに入って「GIG」を作りました。Foi(Vo. / Gt.):
曲を作ってみないと、わかんないよね。喧嘩するかもしれないし(笑)。ーみなさんキャリアがあって音楽に対するこだわりも確立されてるだろうし、ぶつかる可能性もあるわけですもんね。
eill(Kb. / Vo.):
でも、ぶつかることはなかったですね。それぞれにリスペクトがある気がしていて…私はそうだし、みんなもそうだって空気が伝わってくるというか。あなたの演奏を信じてる、歌詞を信じてる、歌を信じてる、メロ信じてる。そういう感じはあるかもしれない。ー曲はどのような流れで作るんでしょうか?
Foi(Vo. / Gt.):
大体は作り方が同じで、みんなで集まって最初に大枠のビートを組んで、ギターのフレーズを入れて、メロを乗っけたりシンセ加えたりFX(効果音)を詰めたりします。eill(Kb. / Vo.):
あまりバンドっぽくないというか、co-writeセッションに近い作り方で、DAW上での作曲という感じですね。スタジオのスピーカーからビートを流して、みんな手元に楽器があって、パソコンに向かって4人で座って作るみたいな。Foi(Vo. / Gt.):
作りたい曲があったら各自持ってきたり。ドラムがいないからこんなふうにやってるんだろうね。ーセッションとも違うし、お互いを信頼してないとできないやり方というか。最初の「GIG」も同じ作り方ですか?
Foi(Vo. / Gt.):
「GIG」だけ作り方が違ってて。eill(Kb. / Vo.):
最初のスタジオで、残り5分ぐらいしかないタイミングでできました(笑)。(スタジオの終了5分前に点灯する)照明がチカチカしてて。Foi(Vo. / Gt.):
セッティングに時間がかかっちゃって、ビートとかいろいろ選んでたらトップライン作る時間がないじゃんって。チカチカし始めて「やばい、どうしよう…eill、ビート回して!」って感じでAメロ、Bメロ、サビを作りました。Chie(Gt.):
ファーストテイクだったね(笑)。Foi(Vo. / Gt.):
そこからギターとベースの音色選びは時間をかけて考えたよね。バンドを始めようってなったときに「こういう感じのバンドをやりたいね」っていろいろ決めたんですけど、その上で1曲目は(バンドの)色がつくから慎重に考えました。ー“こういうバンドをやりたい”というのは?
eill(Kb. / Vo.):
ポップすぎないガールズバンド。カッコいいバンドはいますけど、すごくクールという印象を受けるガールズバンドってそんなにいないんじゃないかなと思ってて。寒色で、ちょっと冷たさがあって、その中にカッコよさもあるみたいな。音はもちろん、ビジュアルにおいても天下が取れる層みたいなことはすごく考えました。ーブランディングにあたって、軸にしたことは?
Foi(Vo. / Gt.):
ビジュアルと音のブランディングは別で考えてて。ビジュアルはメンズライクのクールな感じで統一して、音は当初はThe 1975とかをリファレンスにしつつ、いざ曲を作り始めたらいろんなジャンルに手を出しちゃいました。でも、ロック、EDM、オルタナとかを全部入れつつ、生楽器の強みとギターとベースが上手なのを活かしてロック感は維持したいっていうのは一貫してて、ライブで盛り上がることを曲作りで意識しています。だからリファレンスはさまざまなんですけど、作り上げてみるとちゃんと統一感は出てるなって思いますね。ー「GIG」はThe 1975を想起しましたが、EP全体で聴くといろんなジャンルが融合してますよね。でも決してバラバラには聴こえない。
Foi(Vo. / Gt.):
音でいうと音像が重要かなと思ってますね。The 1975しかり、海外のバンドみたいに空間が広がる系の音像はミックスや音作りの段階で意識してて、それによって統一感が出ているのかなって。ーFoiさんとeillさんの歌声はもちろん、ギターとベースも個性に繋がっていると思います。Chieさんのギターは基本支えに徹して、ここぞというときに前に出てくる、そのバランスが良くて。
Chie(Gt.):
スタジオでみんなで作ってるんですけど、私がギターを弾いて、シンセ入れて、歌を入れて…みたいな感じで作ってるから、その辺の抜き差しはやりやすいのかなって。ー月川さんのベースはロック然としているというか。
月川玲(Ba.):
ごめんなさい、弾くときは何も考えてなくて…(笑)!一同:
(笑)ーYABI×YABIと違うプレイをしようとか、そういう意識も特になく?
月川玲(Ba.):
ないんですよね…。Chie(Gt.):
あるがままの自分を(笑)。Foi(Vo. / Gt.):
ロックスターすぎる(笑)。月川玲(Ba.):
ただ、YABI×YABIだったら自分もChieちゃんも歌うので、弾きながら歌うことも考えつつ、でも結局複雑なフレーズを弾いちゃってあとから苦労するパターンもあるんです。CHIANZだったら自分が歌をとらなくて、ボーカルふたりの心強い歌があるので、そう考えるとベースはより制約がないのかなと思っています。ードラムが不在だからこそ打ち込みのビートもいけるし、そういう自由さもバンドとしては新鮮です。
Foi(Vo. / Gt.):
ドラムは当初からビート感が欲しくて。生ドラムの音色よりかは打ち込みもレイヤーしたり、あまり生すぎないほうがいいかなと思ってて。ライブは生ドラムにしようと思ってるんですけど。ー特にドラムの音色にこだわりを強く感じたのが「NOT MY FAULT」で。EDM感はありつつ、ロックらしさも残したサウンドです。
Chie(Gt.):
あれに関してはスタジアム感がある曲にしたいよねって話してて。Foi(Vo. / Gt.):
Chieちゃんのギターが、ロック感も出てるけどすごくポップス感もありますね。eill(Kb. / Vo.):
韓国のプロデューサーのおふたり(NOIZEWAVE、Lumel)にビートをお願いして。土っぽいドラムを軸に一番下(低音)には808(※ローランドTR-808、通称ヤオヤ)みたいなキックをレイヤーしました。K-POPみたいな感じで、サウンドはEDMだけどポップスとしても聴けて、でもライブをしたときにはちゃんと生バンドでも仕上がるように意識しましたね。ー歌詞はいかがですか? 「NOT MY FAULT」は全英詞ですね。
eill(Kb. / Vo.):
他の曲もそうですが、英詞はnana hatoriさんというバイリンガルの方に一緒に作っていただいてます。まずメロディをほにゃらら語で作っていて。Foi(Vo. / Gt.):
「NOT MY FAULT」は、ほにゃらら語の段階で英語で書いたんです。こういう反逆的な、思春期っぽい女の子が自分で左右できないものに対して「私のせいじゃない!」って叫ぶテーマにしようって決めてたんですけど、これを日本語にするのは違うかもって感触があって。eill(Kb. / Vo.):
でも最初は日本語で歌ってたよね。「携帯Gone」みたいな。Chie(Gt.):
「携帯なくしても大丈夫」みたいなね。eill(Kb. / Vo.):
「面接Fall」もあったね。絶対却下だよ(笑)。Chie(Gt.):
私はまだそれで歌っちゃう(笑)。eill(Kb. / Vo.):
それをカッコよく変えていただきました(笑)。ー歌詞の方向性として、“自分はこう思ってる”って押し付ける感じがなくて、自然と曲と一体になれる空気感が素敵ですよね。
Foi(Vo. / Gt.):
当初からガールズクラッシュな感じでいこうぜって話してて、リスナーの味方になりたいという気持ちはあります。でも「NOT MY FAULT」は、ライブでみんなが一緒にノれるようなテーマにしたいなと思ってたかもしれないですね。eill(Kb. / Vo.):
「NOT MY FAULT」は原曲がシンセベースだからこそ、ライブでは玲ちゃんが生でベースを弾いてくれることによってライブ感が増すなと思っていて。そこはテンションが上がるポイントだと思います。ーライブではエレキベースで弾く予定なんですね。
月川玲(Ba.):
そうですね。パッケージ化する際には空気感的にシンセベースが合っていたんです。一応エレキも試したんですけどなんか違うなと思って、音源ではシンセベースを活かしました。ーシンセベースのフレーズをエレベで表現するとタイム感などが難しそうですが、音源に忠実に弾くんですか?
Chie(Gt.):
全然再現してないよね。別バージョンです(笑)。Foi(Vo. / Gt.):
でも、ちょっとだけ音作りをデジタルっぽくしようって話してたよね。最初、玲ちゃんが弾いたシンベのフレーズがあったんですけど、それもライブならアリじゃない? ライブは好き勝手やっていいと思う。月川玲(Ba.):
最初、シンセでゴリゴリに弾きすぎて、音源では採用されなかったんですよね(笑)。ー「LOVE GONNA DIE」は日本語、英語、中国語、韓国語で歌詞を書いていますね。
eill(Kb. / Vo.):
4人のうち誰かが失恋をして、全員で復讐しにいくみたいな(笑)。Foi(Vo. / Gt.):
ワタクシの実体験です。……消す!って。Chie(Gt.):
怖い怖い(笑)。eill(Kb. / Vo.):
殺気、出ちゃってる(笑)。ー眼力がすごい(笑)。どの時点で「ここは中国語で」「ここは韓国語で」と決まるんでしょうか。
Foi(Vo. / Gt.):
最初のほうから決まってた気がする。eill(Kb. / Vo.):
曲のオルタナ感に合うんじゃないかって。言語に強いっていうのはCHIANZの強みだなと思っていて、私は韓国語ができるしFoiは中国の血が流れているので、“アジア代表オンナたち”みたいな感じで歌詞も作れたらなって思いました。それぞれ自分の歌割りの箇所の歌詞を書くみたいなのはあるよね。ーこの曲はスラップの躍動感も気持ち良いですが、ベースとドラムは一緒に録ったとか。
月川玲(Ba.):
はい。クリックを鳴らして、歌とかFX系を流しつつ“せーの”で3回くらい録って一番良いテイクを使いました。パンチインもほとんどしなかった気がします。ーギターも相まって、良いイナたさが生まれてると思います。
月川玲(Ba.):
イナたさ的な部分はギターが担っていて。歌はわりと今っぽいので、ベースはどっちつかずな感じを狙いつつも、結局イナたいほうに振れたんじゃないかなと思います。eill(Kb. / Vo.):
「LOVE GONNA DIE」はDAWで作ったものがちゃんと生のバンドになってる感じがあるなって思いますね。それまではダンスミュージック的なクリックが存在する世界での作り方だったけど、もうちょっとCHIANZのテンポ感というか、グルーヴが生まれた曲だなって思います。ー終盤にかけてのギターは勢いがありますね。
Chie(Gt.):
レコーディングでは最初ドラムとベースを録って、2日目に私がギターを差し替えたんですけど、(ブースに)こもって弾きましたね。できればパンチインせず、つるっと弾いたギターソロを使いたくて、弾いては「もう一回やらせてください!」というのを30回は繰り返して。それで、終電ギリギリに「ラスト一回!」って録ったテイクを採用しました。終電への焦りでいい感じにアドレナリンが出てたよね(笑)。eill(Kb. / Vo.):
RECの音作りを、Nulbarichでギターを弾いている(サトウ)カツシロくんと(キュア)かいとくんが手伝ってくれたんですが、「Chieちゃ〜ん、がんばれぇ!!!」って応援してくれて、うちらはただ見守るという。千本ノックみたいになってたよね(笑)。「もうちょっといけるよぉ〜!!!」とか言って。Chie(Gt.):
ギター兄貴たちが助けてくれて。みんなの応援を元にワーッて弾けました。優しい世界。ーギターの音色はけっこう渋めですよね。
eill(Kb. / Vo.):
白石 経さん(マニピュレータ、Rec・Mixエンジニア、サウンドアドバイザー)のスタジオで録らせていただいたんですけど、ギターの音作りも試行錯誤してくれました。Chie(Gt.):
ギター兄貴と白石さんがいろんなアンプやエフェクターを試してくれて。「ハードロックなリフだからそういう音色にしたいよね」って、5時間くらいずっと音色選びをしてましたね。eill(Kb. / Vo.):
そこでChieちゃんのギターヒーロー感が花開いたのを感じました。ー「DAYDREAM」はリスナーを思いながら作詞されたとか。
eill(Kb. / Vo.):
今回、クラウドファンディングでEPを作るための資金を募ってレコーディングをしてて。「DAYDREAM」はスウィートなラブソングではあるんですけど、自分たちをサポートしてくれた方々に素敵な気持ちを込めて、優しさを感じるような、シンガロングできる曲を意図して作りました。ーこの曲は「GIG」のような爽やかさがありますね。
Foi(Vo. / Gt.):
音像的には「GIG」と統一しているイメージです。eill(Kb. / Vo.):
「GIG」があっての「DAYDREAM」があるという感覚で。UKっぽいギターサウンドと、ベースがブリブリしてる感じがCHIANZらしさになるんじゃないかなと思って、EPの締めとして提示できる曲を意図しました。Foi(Vo. / Gt.):
「GIG」を1曲目に出して「The 1975っぽいガールズバンド出てきた!」って思わせたところに、「NOT MY FAULT」「LOVE GONNA DIE」で「あれ〜?」となって。それで最後に「DAYDREAM」で帰ってきたって思わせられるようにできたらいいんじゃないかって。EPにはラブソングが少ないなと思ったので…「LOVE GONNA DIE」は過激だし(笑)、可愛い爽やかなラブソングにして。プラスで、リスナーのみなさんにも素敵な気持ちになってもらうために書きましたね。Chie(Gt.):
すごい“素敵な気持ち”って言う(笑)。ー爽快な中でもロックらしさを一番担っているのがベースですよね。
月川玲(Ba.):
そうなんですかね(笑)。一同:
(笑)eill(Kb. / Vo.):
最初はパレードみたいな雰囲気になっちゃったんですけど、玲ちゃんがベースを弾いて解決したんですよ。Foi(Vo. / Gt.):
玲ちゃんのプレイスタイルが一貫してるから、「ベースが入ってきたらこんな感じになるだろうな」って、作るときからイメージしやすいんですよね。月川玲(Ba.):
私はレコーディングに1日しか参加しなかったので、この曲のベースは家で録ったんですけど、宅録したデータを送って白石さんと他の3人にスタジオで詰めてもらった感じでしたね。「DAYDREAM」は個人的に特に好きな曲で。心躍る感じがあって、素敵な気持ちになります(笑)。なので、バイブスを感じてベースを弾きましたね。ー産声を思わせる『OGYA』というEPタイトルも、1stらしくて良いですね。
月川玲(Ba.):
まさに産声を元にしてて。今回『うぶごえ』というクラウドファンディングのサービスを使って、お客さんに支援をいただきEP制作に臨んでいるわけなので、その感謝の意味もあります。でも『うぶごえ』ってそのまま使うとあれだから、他に言い方あるかなって考えて『OGYA』になりました。eill(Kb. / Vo.):
ちゃんと日本のシーンに産声をあげられるようなガールズバンドになりたくて。ソロだと私はいつも歌ってばかりなので、CHIANZのライブのリハをしていると「うわ、難しい!」って壁を感じたりするんです。なので、ちゃんと「バンドになるぞ」みたいな気持ちは今一番近い目標で。ちゃんと“オギャア”しますよっていう意味を込めてこのタイトルにしましたね。ー先ほど“どういうバンドになりたいか”という話もありましたが、改めてCHIANZが目指してるアーティスト像を教えてください。
eill(Kb. / Vo.):
なんて言えばいいんだろうね。クールな印象でエモさもあるけど、女子が憧れるバンド。Foi(Vo. / Gt.):
海外にも行きたいですけど、(目指す像は)日本で一番カッコいいガールズバンドじゃない?月川玲(Ba.):
うん。Chie(Gt.):
それにしよう。ーCHIANZは、ビジュアル/サウンドともに“可愛いだけがガールズバンドじゃない”というスタンスが一貫してますよね。
eill(Kb. / Vo.):
多くの人に好きになってもらうよりは、可愛いだけが正義じゃないっていう強い意志を持ってる人たちに響かせたいです。そういう人たちにとってCHIANZの音楽が生活の支えになることを目標にしていけば、それなりの規模感までいけるのかなって思っていて。それを貫き通す、やりきることが一番。Foi(Vo. / Gt.):
私がずっと思っているのは、日本のフェスを見ると、男性バンドだとめっちゃ盛り上がることが多くて。でも第一線のガールズバンドになると、曲がメインで、お客さんも聴くのが専門なことが多いイメージがあるんです。だからいわゆるガールズクラッシュで、野郎感のあるライブができたら良いなあって思っています。伝わるかな。eill(Kb. / Vo.):
うん。“カワイイ”だけじゃなくてちゃんとカッコよくて「この姐さんについていきたい」って思わせられるバンドってあんまり日本にいないような気がしてて。お客さんは憧れを持ってフェスに来るわけだから、そういうふうに活動していけば、そこ(憧れ)の感情に入り込むことができるんじゃないかなって思ってる。Foi(Vo. / Gt.):
たとえばビジュアル。可愛い感じのガールズバンドの映像って顔がくっきり見えると思うけど、自分たちはあんまり見えなくて良いっていうテンション感でやってます。あと、カッコいい女性のアーティストって同性に好かれるし(息が)長いイメージがあるので、バンドで“カッコいい姐さん”の枠にいきたい。ーとなると、ライブパフォーマンスも大事になってきますよね。
Chie(Gt.):
今までのバンドやYABI×YABIでは自分も歌う感じだったんですけど、CHIANZでは最強のフロントマンにお任せできるわけなので、私はギターに徹せられる状態で。そこは自分の役割として開花していけたらなと。Foi(Vo. / Gt.):
ふたり(Chie・月川)はパフォーマンスがめっちゃ良い。「LOVE GONNA DIE」のリリックビデオ(※後日公開予定)の撮影とか、ふたりが一番ロックだった。めっちゃ動くやん!って。Chie(Gt.):
やっぱりマイクがないっていうのがね。その制約を薙ぎ払えたのが楽しかった。ー月川さんはバンドとしてこういうところを推したい、というのはありますか?
月川玲(Ba.):
カッコいい姐さん感みたいなところは異議がなくて、でも一方で、ソロだとこのふたり(Foi・eill)はカッコいい魅せ方だからあんまり笑わないんですよ。それはそれで良さがありつつ、CHIANZだと気心知れてるメンツで集まっているので、けっこうニコニコしてるシーンがあって。まあ作り笑いかもしれないけど。Chie(Gt.):
それはアンタやろうが(笑)。月川玲(Ba.):
いや、私は普段から笑顔を貼り付けて生きてるので。Foi(Vo. / Gt.):
貼り付けてるんじゃん(笑)!月川玲(Ba.):
ふたりの素の笑顔が見られたりキュンとくるポイントもあって、個人的にはそういうチラリズムがお客さんも嬉しいのかなって思います。Foi(Vo. / Gt.):
玲ちゃんが一番人間としてクールだけど、CHIANZの撮影ではキュートな顔をさせているので、私はとても楽しいです。eill(Kb. / Vo.):
嫌がりながらピースとかしてくれるんですよ。Foi(Vo. / Gt.):
手でハートとかもやってくれるから。月川玲(Ba.):
輪を乱さないからね。ー海外を目指していくとのことですが、行ってみたい国は?
eill(Kb. / Vo.):
すごくポテンシャルがあるバンドだと思っているので、アジアツアーとかもやれたら嬉しいなと。Foi(Vo. / Gt.):
ああ、楽しみだ…。eill(Kb. / Vo.):
決まってるみたいな雰囲気出してるけど(笑)。広告を打つと、中華圏の反応はすごく良くて。コメントもしてくれるしちゃんとファンになってくれて、リリースがあったら自分のストーリーズに投稿してくれたり。だからCHIANZとすごく相性がいいのかもしれない。Foi(Vo. / Gt.):
中華圏とか韓国しかり、アジアの他の国のお客さんって熱狂的じゃない? だからしっかり心をつかんでいきたいですね。シンプルに人口が多いから、日本のバンドが行くと10倍くらいお客さんが入ったりしますし。ユニバもあるし、行こうぜ中国。eill(Kb. / Vo.):
ユニバ行きた〜い。Chie(Gt.):
そこ、一番大事だよね(笑)。INFORMATION
1st EP『OGYA』
〈early Reflection〉
2024年6月26日(水)リリース収録曲
M1. GIG
M2. NOT MY FAULT
M3. LOVE GONNA DIE
M4. DAYDREAM【配信リンク】https://lnk.to/chianz_ogya
early Reflection
early Reflectionは、ポニーキャニオンが提供するPR型配信サービス。全世界に楽曲を配信するとともに、ストリーミングサービスのプレイリストへのサブミットや、ラジオ局への音源送付、WEBメディアへのニュースリリースなどのプロモーションもサポート。また、希望するアーティストには著作権の登録や管理も行います。
マンスリーピックアップに選出されたアーティストには、DIGLE MAGAZINEでの動画インタビューなど独自のプロモーションも実施しています。外部リンク
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