結成から3年、Dannie Mayは新たな循環へ。新作EPから紐解くバンドの現在地 |BIG UP! Stars #82

BIG UP! Stars

文: 保坂隆純  写:Hide Watanabe  編:riko ito 

DIGLE MAGAZINEが音楽配信代行サービスをはじめ様々な形でアーティストをサポートしている『BIG UP!』を利用している注目アーティストをピックアップして紹介するインタビュー企画。第82回目はDannie Mayが登場。

マサ(Vo. / Gt.)、田中タリラ(Vo. / Key.)、Yuno(Cho. / KANTOKU)からなる3人組、Dannie Mayが新作EP『五行』をリリースした。

変幻自在の音楽性と独自のストーリー・テリングやメッセージ性溢れる歌詞の世界観、そしてそれを増幅させるメンバーのYunoディレクションによるMVなどで注目を集めるDannie May。今回のEPには人気曲「適切でいたい」「ええじゃないか」の続編にして完結作「黄ノ歌」を含む全5曲を収録。古代中国で生まれた自然哲学の思想をテーマとしながらも、現代を生きる人々へポジティブなメッセージを投げかける作品となっている。

果たして、今作にはどのような意図や思いが込められているのだろうか。そして結成から3年を経たバンドの現在地とは。

3人それぞれのルーツ

―DIGLE MAGAZINEでは初のインタビューとなるので、まずはお三方それぞれの音楽的ルーツを教えてもらえますか?

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マサ(Vo. / Gt.):

僕は高校で軽音部に入ったりもしていたんですけど、ちゃんとした音楽活動を始めたのは大学で軽音サークルに入ってからで、そのときは秦基博さんに憧れて弾き語りをやっていました。その後、竹原ピストルさんが地元・島根でライブをやる機会があったんですけど、幸運なことにその前座をやらせてもらって。そのときの竹原ピストルさんのライブにめちゃくちゃ衝撃を受けて、「俺もこんな音楽やりたい」って強く思いました。今振り返れば、それが本格的に音楽に取り組むようになったきっかけだったと思います。

―弾き語りのときはどういったアーティストの楽曲をカバーしていたんですか?

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マサ(Vo. / Gt.):

秦基博さんから始まり、中島みゆきさんや今井美樹さんなどをカバーしていました。その当時リアルタイムで流れていた音楽よりも、そういった昔の歌謡曲などの方に惹かれることが多かったです。

―では、お次はタリラさんのルーツを教えて下さい。

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田中タリラ(Vo. / Key.):

小さい頃から家族でキャンプなどに出かけることが多くて、その道中に車で森山直太朗さんの「さくら」と、山下達郎さんのドーナッツの歌(「ドーナツ・ソング」)が交互にかかっていたことを覚えているんですよね。たぶん父親が好きだったんだと思います。特に「さくら」は僕も大好きで、よく歌っていました。小学校に上がってからはファンキーモンキーベイビーズ湘南乃風MEGARYUなどにハマりました。ラップ調の曲を早口で歌うのが楽しくて。中学生になってからは当時好きだった女の子の影響でMichael Jacksonに出会い、「Smooth Criminal」の映像に衝撃を受けて、ブラック・ミュージックも聴くようになりました。

―ご自身で音楽を始めるきっかけは?

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田中タリラ(Vo. / Key.):

仲が良かった友だちの影響で、当時競争率が低かったベースを始めました。高校では軽音楽部でELLEGARDENとかASIAN KUNG-FU GENERATIONback numberなどをカバーしたり、大学ではより幅広い音楽を聴くようになったんですけど、MIKAFun.といった歌が上手くて分厚いコーラスが特徴の音楽に惹かれることが多くて。ソウルやR&Bからゴスペル、さらにその起源とされる黒人霊歌なども聴いていました。昔から歌唱力や歌における表現力が高い人に惹かれますね。

―では、最後にYunoさん。

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Yuno(Cho. / KANTOKU):

僕は物心付いた頃から歌うのが好きで、2、3歳くらいの頃に『電磁戦隊メガレンジャー』という戦隊モノのオープニング曲を歌っていたのを覚えています。それからも歌うことはずっと好きで、学校でも音楽の授業や合唱コンクールなどが楽しい記憶として残っています。

自分で音楽をやりたいって思ったのは、中3の時、志望校を見学しに行った際に観た軽音楽部の先輩で。MONGOL800の「小さな恋のうた」を演奏していたんですけど、ボーカルが衝撃的なまでにカッコよくて。その先輩に憧れて、「俺も絶対にこの人みたいになってやる」って思いました。ただ、その高校は受験で落ちてしまって(笑)。
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マサ(Vo. / Gt.):

落ちるんかい(笑)。
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Yuno(Cho. / KANTOKU):

それで違う高校に進んだのですが、そこで出会った友人から「一緒にバンドやろう」って誘ってもらえて。僕もELLEGARDENはコピーしましたし、他にはRADWIMPS、洋楽だとGreen Dayなどもやりましたね。

ただ、バンドをやっていく中で自分の声が演奏に負けちゃうことに気づいたんです。なので、大学では歌を改めて勉強しようと思い、アカペラを始めました。それからボーカル・グループとしても活動して、そこでマサと出会いました。

―Dannie May結成当時はディスコ・ファンクを志向していたとのことですが、そういった発想はどのようにして生まれたのでしょうか。

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マサ(Vo. / Gt.):

ディスコ・ファンクは……どこからなんだっけな。確かその頃、JamiroquaiHONNEなどをよく聴いていて。

―ディスコやファンクがルーツにある現代的な音楽というか。

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マサ(Vo. / Gt.):

 そうですね。この2人を誘うのには少し尖った文句がほしいなと思って(笑)。AR技術を駆使したストリート・ライブをやるディスコ・ファンク・バンドをやろうぜって言いました。
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Yuno(Cho. / KANTOKU):

道行く人がスマホをかざすと僕らの演奏している姿がポリゴンで見えるような画期的なアイディアを語っていて。めちゃくちゃおもしろそうじゃん! って。
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マサ(Vo. / Gt.):

1曲もできてなかったのに、理想だけはめちゃくちゃ高かったんです(笑)。

―時代を先駆けるようなアイディアですね。

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マサ(Vo. / Gt.):

そうかもしれません。去年はバーチャル・ライブにも出演させてもらって、どんどん時代がそういった方向に進んでいっているのを感じています。
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田中タリラ(Vo. / Key.):

あれはおもしろかったよね。
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