R&BマナーのシンガーソングライターFurui Rihoがまた一段、表現を前進させた新曲

early Reflection
ポニーキャニオンとDIGLE MAGAZINEが新世代アーティストを発掘・サポートするプロジェクト『early Reflection』より、今おすすめのアーティストをピックアップ!第5回目はFurui Rihoをご紹介。

母親の影響でゴスペルからソウルやR&Bに傾倒し、高校時代から作詞作曲もスタートさせたFurui Riho。ユニークなのは、バンドでは比較的増えてきたが、出身地である北海道に今も拠点を置きかつてのtofubeatsのスタンスを理想としているところだ。若くしてキャリアを積んでいる彼女だが、リリックでそれまでの人の目を意識した自分を脱ぎ捨てる意思を見せた2019年の「Rebirth」以降、アーティスト性が明確になった印象だ。そのスタンスをさらに押し進めた2020年の「I’m free」は各地のラジオ局のパワープレイや各所サブスクリプションサービスに多数リストインを果たした。洗練されたオントレンドなR&B、ヒップホップのトラックはクールでエッジーだが、同世代の女性と同じように自分らしさと他者からの承認欲求の間で、どうしても蓋をできない自分の気持ちを時に音像とはギャップを感じるほど素直で素朴と言っていいぐらい正直な言葉で綴っているところがFurui Rihoらしさだろう。2022年3月にリリースした1stアルバム『Green Light』と同義語の収録曲「青信号」はトラックメイクをYaffleが手掛け、これまでになくソリッドで攻めた曲調に仕上がっているが、「I’m free」から突き詰めてきた自己肯定のプロセスで発してきた言葉が散りばめられた、一つの集大成でもある。

初のドラマ書き下ろし曲で見せる、ジャンルを超えたサウンドと表現力豊かな歌唱

アルバムに続き2022年8月には早くも配信シングル「We are」をリリース。R&B/ヒップホップをベースに、ピアノリフや最近のトレンドでもあるラガマフィン調のビート感もジョイントさせた夏らしさのあるトラックが耳を引く。そして、タイトルが示唆するようにこれまでひとりで戦ってきた彼女が、恋人でも盟友と呼べる人でもいい、とにかく本音を言い合える誰かとともに、いつか笑い合える時まで“変わりばんこに運転しようよ”というニュアンスで前進している印象が頼もしい。これは急なモードチェンジなんかじゃないからだ。

「We are」で曲調もメッセージもナチュラルに強めな側面を出してきた彼女が早くもドロップする新曲は、初めてのドラマ主題歌としての書き下ろしだ。「ウソモホント」と題されたこのナンバーはフジテレビ系(関東ローカル)で放送中のドラマ『アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班』のオープニング、エンディングともに流れているので、すでに耳にしたリスナーもいるかもしれない。イントロからスリリングなコード展開やホーンアレンジがふんだんに盛り込まれ、狭義のR&Bというジャンル感を超えてきた堂々たる展開。表現力豊かなボーカルもここにきてサスペンスフルなドラマのテーマを楽しんでいるようなニュアンスだ。騙されているのは私かあなたかーーそんな謎かけとラテンテイストとハウス要素が掛け合わされたオケが絶妙にハマる。アレンジはこれまでも「Sins」を共同プロデュースしたNobuaki Tanakaで、妖しくスリルのあるナンバーでのFuruiとの相性はかなりいい。ちなみにキタニタツヤMAISONdesのアレンジなども手掛ける注目のクリエイターだ。

これまでインディテイストのあるR&Bも作り、ラップも聴かせてきたFuruiが、そもそものアイデンティティであるシンガーソングライターとしての普遍的な訴求力と、歌い手カルチャーから登場したシンガーにも通じる10代のリスナーが好みそうなスキルフルなボーカルを昇華しているのも「ウソモホント」がこれまで以上に幅広いリスナーに刺さりそうな理由と言えそう。たとえて言えば、ずっと真夜中でいいのに。のファンも椎名林檎のファンも串刺しにする可能性のある強気で謎めいた部分、それがこの新曲で開花したのだ。表に立つアーティストとして、よりタフになった彼女が見られそうな予感もあるし、自分らしさを維持しつつ、表現のレンジを拡張する勇気すらもらえる、そんなジャンピングボード的な曲じゃないだろうか。

Furui Rihoコメント

今回はドラマに書き下ろしで書かせて頂きました。恋愛の愛と憎しみを描くドラマなんですが…
ただの恋愛の歌は書きたくなかったんです。
愛の裏に憎しみがあれば、嘘の裏には真実がある。なんだか、最近の世の中を表してるような気がしました。
この世を生きていく中で自分が必要なものはなにか、何を選びとっていくのか?どれが真実でニセモノなのか?
流されるままではなく、考える必要がある。そんなことを歌っています。そして今回は歌詞に仕掛けも作ってみました。是非この曲の「嘘と本当」暴いてみてください。

RELEASE INFORMATION

「ウソモホント」
2022年10月26日(水)
LOA MUSIC

LIVE INFORMATION

Furui Riho Oneman Live 2023 “Beginnings”
日時:2023年1月9日(月・祝)
会場:代官山UNIT
時間:開場16:00/開演17:00
チケット:3,500円+1Drink
※最速先行10月25日(火)20:00〜11月6日(日)23時59分

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DIGLE編集部

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Furui Riho(フルイリホ)

自身のルーツであるゴスペルから生まれたソウルフルな力強さ、そして透明感のある歌声を武器に、自身で作詞・作曲・編曲に携わる表現者。地元・北海道に拠点を置き活動している。

2019年に発表した配信シングル「Floating feat. K-over」は、北海道で行われたクリエイティブコンベンション<NoMaps 2020>のテーマソングに起用。2020年リリースの「I’ m free」でリスナーをさらに拡大。本楽曲のMVは現在19万回再生を突破し、加えて「じぶんクリニック」のブランドムービーCMソングにも起用されている。2022年、1stフルアルバム『Green Light』をリリース。
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