高さ28mの舞台と圧巻の演出!中国でテック×コンサートの可能性を見せたHUA CHEN YU単独公演のレポートが到着

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文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

世界的に数多くのコンサート・イベントが実施された2023年前半。その中でもひときわ異彩を放っていたのが、中国で絶大な支持を得ているアーティスト・HUA CHEN YU(華 晨宇/ホァ・チェンユー)による単独公演<火星演唱会>(マーズ・コンサート)である。圧巻の演出が施された同イベントのライブレポートが到着した。

世界的に数多くのコンサート・イベントが実施された2023年前半。その中でもひときわ異彩を放っていたのが、中国で絶大な支持を得ているアーティスト・HUA CHEN YU(華 晨宇/ホァ・チェンユー)による単独公演<火星演唱会>(マーズ・コンサート)である。圧巻の演出が施された同イベントのライブレポートが到着した。

<火星演唱会>ライブレポート

単独公演といっても、<マーズ・コンサート>はアーティストが数時間の演奏を行う“一般的な”ライブとは一線を画している。直近で行われた2023年公演では、高さ28メートルの巨大インスタレーションが設けられた会場で、昼/夜2部構成のイベントを実施。昼は東洋と西洋の要素を融合させた大規模な文化フェスティバル、夜は二つのステージを駆使したコンサートを行い、計8時間にわたり観客を魅了した。

<マーズ・コンサート>は、これまで幾度も数万人規模の動員を実現しているが、その理由にはまずHUA CHEN YUというアーティストが持つ求心力がある。

HUA CHEN YUは、中国版ソーシャルメディア「Weibo」で3700万人超のフォロワーを誇る。2013年のデビューから瞬く間にトップアーティストとしての地位を確立し、2014年にはデビュー1年目にして数万人規模の単独コンサートを成功させた。さらに、『2016MAMA Mnet Asian Music Awards』最優秀アジアアーティスト賞をはじめ数々の賞を獲得する実力派である。また、HUA CHEN YUは革新的なクリエイティビティにより、次世代の華流ミュージック産業を率いる人物としても注目されている。その最たる例が、2014年から実施している<マーズ・コンサート>となる。

2018年には、北京オリンピックのメイン会場として知られる中国最大級スタジアム「北京国家体育場」(通称・鳥の巣)で単独公演を2日間開催。20代の歌手が同会場でコンサートを実施したのは初めてで、チケットは両日ともに数分で完売した。2019年に海南島の海口五源河体育場で3日間のイベントを行った際には、海南島外の観客が多数訪れたことで大きな経済効果をもたらし話題となっている。

音楽を含むアート、エンターテインメント、テクノロジーを融合させている点も、<マーズ・コンサート>が人気の所以である。HUA CHEN YUのデビュー10周年となる2023年には、複数回にわたり中国各地の野外ステージにて<マーズ・コンサート2023>を開催。ダンスや光のショー、ゲームや麻雀などの多様なアクティビティ、スペシャルメニューの食事やドリンクを提供し、一日中ファンを楽しませた。

会場に設けられた二つの巨大なインスタレーションは、昼間は自然とテクノロジーの見事な融合を感じさせ、夜にはHUA CHEN YUがパフォーマンスを行うステージに。10組の可動式巨大装置が舞台上の渡り線路をあらゆる方向に移動し、ライブステージは変幻自在に姿を変える。メインステージでは、大型の鏡素材と機械、スクリーン、照明、その他の舞台装置を組み合わせた創造的な演出を行い、表現の無限の可能性を示した。音響設備も工夫されており、コンサートで用いられたスピーカーはファンを 3D空間のサウンドで優しく包み込み、ライブへの没入感を高める。

コンサートの制作チームは、イベント開催の1ヶ月前からステージの建設をスタート。無料の荷物預かり所、シャトルバス、緊急サービスの用意など、イベント運営が健全に行われ来場者が楽しい時間を過ごせるよう、綿密な準備をおこなったという。

コンサートとフェスティバルをハイブリッドし比類のない体験を届けた<マーズ・コンサート>は、HUA CHEN YUのプロフェッショナリズムと野心を体現した。HUA CHEN YUの活躍は中国音楽シーンを飛び出し、日本をはじめとするアジアや世界各国に及ぶことが期待される。それと同時に、<マーズ・コンサート>はオフライン・パフォーマンスの新たな可能性を世界に提示するイベントとなるだろう。

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