台湾インディ音楽の祭典<金音創作賞>、受賞者が決定。Silica Gel、Elephant Gymほか

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<第15回金音創作賞>(以下、金音賞)が、2024年11月2日(土)に台北流行音楽中心で大々的に開催され、Elephant Gym(大象體操)、Bremen Entertainment Inc.(布萊梅)、韓国のバンドSilica Gelが主要な賞を受賞した。

<第15回金音創作賞>(以下、金音賞)が、2024年11月2日(土)に台北流行音楽中心で大々的に開催され、Elephant Gym(大象體操)、Bremen Entertainment Inc.(布萊梅)、韓国のバンドSilica Gelが主要な賞を受賞した。

Elephant Gym
Bremen Entertainment Inc.
Silica Gel

毎年最も注目を集めるベストアルバム賞には、接戦が繰り広げられたなかサイケデリックロックバンドのBremen Entertainment Inc.が自宅で制作したアルバム『The Great Bremen Show』が受賞。同アルバムからのシングル「Peace and Quiet (Bremen announcement)」はベストロックソング賞を受賞した。ヒップホップシーンからは、Taiwan rap handsome man(阿跨面)がベスト新人賞に輝き、シンガーソングライターのØZISunset Rollercoaster(落日飛車)のコラボによるR&Bシングル「SEX TAPE」は、ジャズとエレクトロニック要素の完璧なる融合が評価されてベストR&Bソング賞を受賞。さらに、Sorry Youth(拍謝少年)が、最新作『Noise Apartment』でベストロックアルバム賞を受賞している。

Taiwan rap handsome man
ØZI
Sorry Youth(拍謝少年)

そしてElephant Gymは、アルバム『World』における一貫したコンセプトとバンド活動が評価され、ベストバンド賞を受賞。同アルバムにはインドのソングライターShashaa Tirupatiとのコラボ曲「Jhalleyaa」も収録されており、本楽曲はベストオルタナティブポップソング賞を受賞した。審査員はElephant Gymのメンバー3人が力強く協力することで台湾音楽を世界に広めたことを高く評価している。なお、韓国のインディーズバンドSilica Gelのアルバム『POWER ANDRE 99』はアジア全域から応募された79の作品からベストアジアクリエイティブアーティスト賞に選ばれた。注目の審査員賞を受賞した『リウ・ウェイソロアルバム』は、2000年の台北インディペンデント音楽シーンの精神を継承した作品。本作は台湾インディーズ音楽界の重要人物であった故リウ・ウェイの遺作であり、時代を象徴する特別な存在だ。また、特別貢献賞は過去15年にわたり多くのミュージシャンを夢見る人の扉を開き、現代台湾音楽シーンの形成に大きな貢献をしてきたイベント<THE NEXT BIG THING>に贈られた。

また、今年の授賞式では国内外のゲストが集い史上最も豪華な顔ぶれに。ロック、ヒップホップ、アニソンなど国内外のミュージシャンたちが出演し、台湾と世界の音楽が一堂に会する華やかなイベントとなった。シンガーソングライターEnno Cheng(鄭宜農)は、韓国の民謡歌手Lang Lee(リーロン)とともに、合唱団と弦楽オーケストラを率いて「クアンクアンザイ・カムズ・トゥ・ユー」を披露し、台湾語と韓国語を巧みに融合させ、言語を超えて人々の心を震わせる瞬間を作り出した。韓国のヒップホップオーディション番組「Show Me The Money」で準優勝した人気女性ラッパーSINCEと台湾のヒップホップレーベル〈NIGHTONLY〉に所属するGummy Bwannasleepは楽曲「DREAM」で共演し、国際的なコラボレーションの幅広さを示した。授賞式のグランドフィナーレでは日本の奇才アーティスト、キタニタツヤが人気アニメ曲を歌い、セレモニーのハイライトを飾った。

Lang Lee feat Enno Cheng
SINCE feat Gummy B,wannasleep
キタニタツヤ

今年の金音賞の詳しい情報は公式サイト、フェイスブック、インスタグラム、YouTubeでチェックしてほしい。

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