ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、新アルバム『Tranquilizer』を11/17に配信

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文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

Oneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー/以下OPN)が、新アルバム『Tranquilizer』をリリースすることを発表した。〈Warp〉より2025年11月17日(月)にデジタル/ストリーミングで配信がスタートし、11月21日(金)にCDとLPが発売される。

Oneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー/以下OPN)が、新アルバム『Tranquilizer』をリリースすることを発表した。〈Warp Records〉より2025年11月17日(月)にデジタル/ストリーミングで配信がスタートし、11月21日(金)にCDとLPが発売される。

Oneohtrix Point Never

アルバムタイトル『Tranquilizer』は、“精神安定剤”を意味するもの。歯医者の椅子に横たわり、歯に響く振動を受けながら、視界に入った蛍光灯のカバーや、灰色のタイル天井に貼られた青空とヤシの木のプリントを見て、安っぽい人工の楽園だと感じたOPNは、「この世界の音とは何か。」「日常と非日常がかろうじて均衡を保ちながら共存する、この薄っぺらな現実の音とは。」といった問いから本作を制作したという。さらに、数年前、インターネット・アーカイブから、巨大なサンプル・ライブラリがインターネットから消えた出来事も創作の引き金となったとのこと。90年代から2000年代にかけての何百枚ものクラシックなサンプルCD、シーケンス、ビート、パッド、バーチャル楽器、そしてゲーム『サイレントヒル』からテレビドラマ『X-ファイル』まで、数々の作品に陰影を与えてきた音源が消えたという出来事は、OPNにとって文化の断絶であり、“時代の記憶を繋ぐ回線が断ち切られるような体験”だったそうだ。そんな出来事をきっかけに制作された本作は、“過去への逃避”とは何を意味するのか、そしてその先に何が待っているのかを問いかけ、超現実的でディープなテクスチャーで聴く者を包み込む作品となる。

なおアートワークは、インディアナ州を拠点とするアーティスト、Abner Hershberger(アブナー・ハーシュバーガー)によって描かれた絵画で、アブナーが育ったノースダコタの平原を抽象的かつ有機的に再構築したものとなっている。

『Tranquilizer』artwork

さらにアルバム発表にあわせて、収録曲 「For Residue」「Bumpy」「Lifeworld」 をEPとして先行配信した。今回リリースされた三作では、“メディアの崩壊”、“アンビエントな不穏さ”、そして“儚い美”が交錯する、OPNらしい世界が描かれている。

なお本作の国内盤CDにはボーナストラック「For Residue (Extended)」が追加収録され、解説書も封入。LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤(クリア・ヴァイナル)も発売。限定盤LPは数量限定の日本語帯付き仕様(解説書付)でも発売される。さらに国内盤CDと日本語帯付き仕様盤LPは、Tシャツ付きセットもラインナップされるなど、豊富な展開となっているので、是非お好きな仕様を探してみてほしい。

LINE UP(LP / CD /Tシャツ)

国内盤CD
Tシャツ

RELEASE INFORMATION

インフォメーション画像

『Tranquilizer』

配信:2025年11月17日(月)/LP・CD発売:11月21日(金)
Oneohtrix Point Never
〈BEAT RECORDS〉 / 〈Warp Records〉

【TRACKLISTING】
01. For Residue
02. Bumpy
03. Lifeworld
04. Measuring Ruins
05. Modern Lust
06. Fear of Symmetry
07. Vestigel
08. Cherry Blue
09. Bell Scanner
10. D.I.S.
11. Tranquilizer
12. Storm Show
13. Petro
14. Rodl Glide
15. Waterfalls
16. For Residue (Extended) *Bonus Track

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