Fried Banana Shopが作る“1st EPの影響源”プレイリスト『RE FBS』|John Scofield、Men I Trustなど

Playlist

文: DIGLE編集部  編:riko ito 

毎月テーマを設けてインタビューやコラム、プレイリストを掲載していく特集企画。2024年4月/5月の特集テーマは“What Is〈w.a.u〉?? ―才能溢れるコレクティブの実相―”。今回は、〈w.a.u〉所属アーティストである3人組バンド・Fried Banana Shopが制作したプレイリストをお届け。

アーティストの方に特集テーマに沿った楽曲を紹介してもらうプレイリスト企画。今回は、〈w.a.u〉のファウンダーとしても知られるRyuju(Dr.)に加え、Yoji(Sax)、Tomo(Gt.)の3人からなるバンド・Fried Banana Shopが登場。2024年4月/5月の特集テーマ“What Is〈w.a.u〉?? ―才能溢れるコレクティブの実相―”のもと、「メンバーの好きなカルチャー」や「よく行く場所」、身近で感じる「〈w.a.u〉の魅力」について尋ね、バンドの音楽性を表す全10曲のプレイリストを作ってもらいました。

今回、Fried Banana Shopが制作したプレイリストのタイトルは『RE FBS』。プレイリストの中から、John Scofield(ジョン・スコフィールド)、BADBADNOTGOOD & Charlotte Day Wil Son(バッドバッドノットグッド & シャーロット・デイ・ウィルソン)、Tyler ICU(タイラーICU)、Men I Trust(メン・アイ・トラスト)をピックアップし、コメント付きで紹介しています。

プレイリストでは、2024年5月1日にリリースした1st EP『Tomorrow is too much for me』のリファレンスとなった楽曲もセレクトされているので、一緒にぜひチェックしてみてください。(編集部)

PROFILE

Fried Banana Shop

メンバーは左から、Ryuju(Dr.)、Tomo(Gt.)、Yoji(Sax)。2021年に結成。それぞれのルーツであるJazz、R&B、Funk、Rockなどの要素をミックスし、独自のインディーポップサウンドに昇華させている。

また、ボーカルやラッパーをはじめ各方面のミュージシャンとコラボレーションすることで、その音楽性はジャンルにとらわれない横断的な広がりを見せる。

ライブでは主に都内のクラブイベントを中心に出演。既存のバンド形態に囚われない多様な演奏表現を行う。主催イベントでは初回で100人超の動員を記録し、着実に支持を得ている。

バンドの音楽性を表したプレイリスト『RE FBS』

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Fried Banana Shop:

今回のEPのリファレンスを含めバンドの音楽性を表す楽曲を選定しています。EPに収録した楽曲は「バンドの第一章」みたいな内容で、3人が聴いてきた音楽から何ができるのか?を模索していた時期に作った楽曲が多いです。3人の共通点であるJAZZを大事にしつつも、同世代で活躍するJAZZミュージシャンのようなフィジカルは僕らにはないよねってことで、JAZZをルーツとして他のシーンで活躍しているアーティストを参考にしてました。中でも特にMen I TrustやBADBADNOTGOOD等、バンドの音楽性を象徴するアーティストを中心に選曲しました。

PICK UP SONGS

John Scofield「Lawns」

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Tomo:

EP表題曲の「Tommorow is too much for me」のギターリフは、この曲を僕がソロギターで弾けるようにしたいなと思って練習してた時にできました。アレンジは全く違うものになっているんですが、ライティングの時点では「Lawns」を作曲したCarla Bley(カーラ・ブレイ)のメロディとコード進行の切なさと、ジョンスコのギターの泣かせる感じをイメージしてましたね。

BADBADNOTGOOD & Charlotte Day Wil Son「In Your Eyes 」

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Tomo:

僕らと同じく楽器だけのメンバー編成で、歌モノ曲はフィーチャリングしてリリースしているバンドとして、最初にリファレンスに挙がりました。去年の<朝霧JAM>ではライブも見たんですが、SAXとギター両方できるメンバーがいて…Yojiと二人で頑張ろうなって話したのはいい思い出。
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Yoji:

あと、彼らのステージングがほんとにかっこよかったね。照明ほぼ全部切ってて、VJで植物のモノクロ映像を流しているだけっていう。3人とも、「これだー、この渋さ目指そう!」って意気投合したの覚えてる。

Tyler ICU「Mnike」

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Tomo:

「Neon Blue(Amapiano Remix)」のリファレンス。僕がAmapianoのDJをやっていてよく流す曲でもあります。ログドラムのフィルインやボイスチョップの使い方はかなり参考にしました。リミックスを作る時にRyujuと二人で「どのレイヤーでなんのシンセが鳴ってるか」みたいな部分まで詳細に分析して、今では教科書みたいな曲ですね。

Men I Trust「Show Me How」

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Tomo:

バンドの全体の音像を規定している楽曲です。ライブの時のサウンドチェックでも必ずこの曲のイントロを弾きますね。ギターのコーラスサウンドだったり、ミュートベース、スネアの音色…全部この曲がリファレンスです。EPに収録している楽曲はシンセもかなり鳴ってるんですが、今後はギターのサウンドで没入感を作っていきたいですね。

好きなカルチャー・最近ハマっているもの

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Yoji:

いつも赤提灯で飲んでますけど、洒落たとこで飲みたいなって時は幡ヶ谷のwineshop flowとか三茶のSanityによくいきます。あと人と話したい時は富ヶ谷のbiuも。そこでたまに台湾料理出してるwooさんの料理が美味しくて、僕らのパーティでもいつもフードをお願いしてます。
古着は前から好きで、下北はもちろんですが吉祥寺のOrfeoはよくいってます。最近は、原宿のMARTEもジュエリーが可愛くてお気に入り。
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Tomo:

家にいない時はRyujuの家かクラブにいますね。
仕事終わりに晩御飯食べようぜって呼びつけられて、その後Yojiも合流して…みたいな。みんな近所なので自然と集まってます。クラブはいわゆる小箱に行くことが多くて、下北沢のLIVE HAUS、渋谷のclub bar FAMILY、中目黒solfaはよく行きますね。特にsolfaはAmapianoの鳴りが抜群に良くて気持ちいいんですよ!
ただ毎回遊んでるとお金が大変なんですけど、去年「自分もDJやればいいんだ!」って気づいてからはもう無敵です。
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Ryuju:

銭湯によく行きます。笹塚のマルシンスパ、栄湯。幡ヶ谷の観音湯など。
あとは最近というかずっとハマっているんですけど、車が好きで、中でもVolvoの240というシリーズの車種は幼稚園のころから好きです。いつか買って乗るのが夢です。あとカルディで売ってるミルクコーヒーのもとみたいなやつを買ってコーヒー牛乳を爆飲みすること。
よく遊びにいくお店は下北沢のh.a.p.p.yです。みくりという店員と仲良くて、いつも朝まで、空が明るくなってからも飲んでます。

メンバーでよく行く場所

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Yoji:

基本的には下北でずっとリハして飲んでの繰り返しですね。そんで一番街のシーシャ屋にいって、音楽のこともしょうもないこともあーだこーだ話して、深夜に解散みたいなのがよくある流れ。店主のまさとさんが音楽をめっちゃ掘ってて。ぼくはいつもUK Jazzの情報を交換してて、毎回「これ聴いた?最高じゃね?」って高校生みたいなやりとりしてる。Featuringやサポートのアーティストともよく遊びに行きます。「In Preparation」のJoeCupertino)とか、そもそもシーシャ屋で出会ったのが一緒に音楽やるきっかけだし。

あとは、RyujuもTomoも含め〈w.a.u〉のメンバーがよくDJやってる新宿のZEROTOKYOとか、中目のsolfaも遊び行きます。3人とも音浴びるのが好きなだけなんだけど、小箱も大箱も一緒に遊び行ってるから、理想の音像とか外音のイメージが共有しやすいのかも。

Fried Banana Shopから見た〈w.a.u〉の魅力

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Yoji:

みんな好きを貫いていて、漫画の主人公の集まりみたいな感じ。ジャンプというよりはマガジンの主人公かな。思想偏ってるし。笑

はたから見るとかっこよくてミステリアスで近寄りがたいけど、みんなそれぞれめっちゃ人間らしくて可愛げがある。一緒にクラブ行って飲んでると、ただ音楽好きで酒飲みなだけの男の子たちって感じ。でも表現に関しては、コンテンツも見せ方も各々が真剣に考えているとこが素敵。

Fried Banana Shopが作る“1st EPの影響源”プレイリスト『RE FBS』

Fried Banana Shop・人気曲プレイリスト

RELEASE INFORMATION

Fried Banana Shop 1st EP『Tomorrow is too much for me』

2024年5月1日リリース
Label:〈w.a.u〉

▼各種配信URL
https://linkco.re/mDPRhyn2

EVENT INFORMATION

『RINGOOO A GO-GO 2024』

2024年6月2日(日)at 東京・shibuya HOME
OPEN 14:00 / START 14:30
前売り / 当日共通 2500円(別途 1D)

【出演】
Sophomores / 播摩晃汰 / ミッドナイトロビンソン / ガタリ / アルバトロス / Veg / FUNNYSTREET / パコ・デ・ラシコ / kanbow & mugi / Fried Banana Shop

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