文: Mom 編:riko ito
アーティストの方がテーマを決め、それに合わせた楽曲を紹介していただくプレイリスト連載。全4回に渡って毎週、プレイリストの楽曲を紹介していきます。
今回の連載ではシンガーソングライター/トラックメイカーのMomが登場。『さよならの途中、永遠のメロディ』と題した全16曲のプレイリストを制作してもらいました。連載第3回は、羅針盤、Gang Starr(ギャング・スター)、Deafheaven(デフヘヴン)、包美聖の楽曲をMom本人のコメント付きでお届けします。
変幻自在に繰り出されるビートやポップなメロディ、コラージュのようなサウンドと、時代と自らに真摯に向き合い、強いメッセージ性を持つリリックで独自の世界観を築いてきたMom。今回のプレイリストは、そんな彼のオリジナリティの根源も垣間見えるラインナップとなっています。(編集部)
PROFILE
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Mom(マム)
現行の海外ヒップホップシーンとの同時代性を強く感じさせるサウンドコラージュやリズムアプローチを取り入れつつ、日本人の琴線に触れるメロディラインや遊び心のあるリリックでオリジナリティを発揮するシンガーソングライター/トラックメイカー。音源制作のみならず、アートワークやMVの監修もこなし、隅々にまで感度の高さを覗かせる。
2018年より活動を本格化させ、同年11月に初の全国流通盤『PLAYGROUND』をリリース。2021年春には、自身2度目のタッグとなったAppleのTVCM「Macの向こうから」シリーズに、3rdアルバム『21st Century Cultboi Ride a Sk8board』収録の「あかるいみらい」が起用され大きな話題となった。
独自のセンスがクリエーターやアーティストから支持され、NHK番組の音楽制作や、ゴスペラーズ、サニーデイ・サービス、ももいろクローバーZへの楽曲提供などその活動は多岐に渡る。
よくわからないけど心に刻み込んできた様々な場面や会話の断片がゆらゆら目の前で舞っているような歌です。イントロのワウギターはいつだって今ここにいることを肯定してくれます。
高校時代に家の近所を通る国道17号を目的もなく延々歩きながら、この音がちゃんと僕のところに届いてくれることを本当に魔法みたいに感じてました。90’sのヒップホップがプリミティブな喜びに満ちているのは、別の時間を流れていた音と音が出会ってひとつの時代に交差しているという一回性であり、それは個人的な音楽体験にも言えることです。
技巧的、音響的に語れる部分はたくさんあると思いますが、涅槃のようなサウンドに対しジャケット含めどことなくフォーキーな情感があり、なんだか素朴に胸打たれてしまいました。超カッコいい!
『凱里ブルース』という映画の中でこの曲が使われていて、とても美しい曲だと思いました。作中ではノスタルジックな文脈で使用されていますが、初聴きの僕は“どこか懐かしさを感じるけど自分の中にはない記憶”が映画とともに頭の中に入ってくるのでした。
RELEASE INFORMATION
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New Album『AIと刹那のポリティクス』
2025年3月22日リリース
Label:〈ClubDetox〉Tracklist:
1. A I s u g g e s t i ∞ n 0 1
2. _____identitycrisis______
3. “愛”と“光”のブルース!!!!!
4. 22時44分の<バースデーケーキ>
5. ティーンエイジ≠ネイション
6. A I s u g g e s t i ∞ n 0 2
7. 4RTIFICI4L L♡VE?
8. 消失点{fade-out}
9. post______no__future
10. -ロンググッドバイ-
11. A I s u g g e s t i ∞ n 0 3
12. ★に願いを
13. [SERΦTΦNIN]
14. ワークアウト’25
15. # 天使よりもショットガンが欲しい
16. A I s u g g e s t i ∞ n 0 4
17. 恋におちて、それから⇔
18. 刹那3.0外部リンク
LIVE INFORMATION
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Mom and The Interviewers GIG #3 IDENTITY CRISIS
2025年7月4日(金)at 東京・渋谷WWW X
OPEN 19:00 / START 19:30
TICKET:前売¥4,000(税込)+1D外部リンク
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