文: BIG UP!
ゆるしの音楽だと思った。芳醇なサウンドは両手を広げ、ダメな自分をすべて包み込んでくれる。彼らの名前はsynker、日本人と台湾人からなるシューゲイザーバンドだ。
2019年に東京で結成、2020年2月には1stE.Pをリリースし、大変な状況のなか制作とライブを重ねてきた。
synkerの魅力は、柔らかなシューゲイザーサウンドだ。雲にぽっかりと空いた穴から降り注ぐ太陽のように音像は温かく、男女のツインボーカルがより抒情的に作品を彩る。聴いているうちに内側からじんわりと温まってくるようなパワーが、彼らの音楽には宿っているのである。
先日配信が開始された『common insanity』は、2nd E.Pとなる1枚。体温のある音作りはそのままに、よりポップでメロディアスな仕上がりになっている。よりどころのない思いを抱えたときに、支えてくれる作品になるのではないだろうか。
synker
提供:BIG UP!zine
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