BEETHOVEN FRIEZEが魅せるロックバンドの矜持

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はBEETHOVEN FRIEZEをご紹介します。

骨太なロックを鳴らして

世界にはさまざまな舞台があって、音楽があって、アーティストがいる。
ジャンル間を越えたカルチャーが交流し混ざりあうことも珍しくなくなった今、“ロックバンド”は何を以て“ロックバンド”で在るのか。
私は、「自分たちがやっていることは間違いなく格好いい」と確信し、ぎらつく瞳でステージに立つ姿を見たとき、「ああ、ロックバンドのライブだ」と思う。

BEETHOVEN FRIEZE『The Sun burns guilt』を聞いた瞬間にも同じことを思った。
生でライブを見たわけではない。配信されている音源を聞いただけだ。
それでも、再生ボタンを押した1音目から威風堂々と音楽を鳴らす3人の姿が目に浮かんだ。
骨太なキラーフレーズを出し惜しみなく聞かせてくれるイントロから上がった期待値を裏切ることなく、むしろ格好いいを更新していく4分間。
ギターリフ、ドラムのフレーズ、ベースライン、その端々に各メンバーの拘りや好きなもの、「ここを聞いてくれ」というエゴが滲み、ポジティブにぶつかり合い、そしてBEETHOVEN FRIEZEというひとつのロックバンドの表現になっている。
歌やコーラスはキャッチーで馴染みやすく、聞く人を置き去りにすることもない。

2019年から現体制での活動を開始し、11月12日に8曲入り1stアルバム『IVY』をリリースしたばかりの彼ら。
これから多くの音楽ファンを虜にしていくだろう。

BEETHOVEN FRIEZE

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