alcottが癒してくれる傷

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はalcottをご紹介します。

新しい日々にも期待して

2010年より活動する神戸発の4人組ロックバンド、alcott
2021年を締めくくるデジタルシングルとして『ひばり』をリリースした。

未曾有の事態に誰もが振り回され、悩み、苦しんだ昨年からひと続きのまま迎えた2021年は、その中でどう生きていくか、というそれぞれの答えを求められるような一年だったように思う。
自分は何を選ぶのか、何を守りたいのか、何と生きていきたいのか。
そんな問いを突きつけられながら日々を送り、摩耗してしまった心を癒して寄り添うような楽曲がこの『ひばり』だ。

彼ららしさを語る上で欠かせない、ボーカルギターの貴田宰司がていねいに紡ぐ言葉を、哀愁・優しさ・懐かしさ・あたたかさを全て孕んだ童謡的な音の世界が包み込む。
その中に身を任せると、この一年間で傷ついてしまった、疲れてしまった人を、柔らかな眼差しで受け入れてくれる四人の姿が目に浮かんでくる。
最後のサビでの盛り上がりは、来る新しい日々へ向けた覚悟と期待の表れのようで、知らないうちにまた先へ進むための小さな決意までも分けてもらっていたことに気がつくのだ。
この楽曲がこの年の瀬に世へ送り出されたこと。
その喜びを噛み締めながらこれまでの日々を振り返りたい。

alcott

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