FENNEC FENNECが届ける、柔らかなポップソング

Review

文: DIGLE編集部  編:Kou Ishimaru 

BIG UP! ユーザーの中から、今聴きたいアーティストをピックアップ! 今回はFENNEC FENNECをご紹介します。

繊細さも併せ持って

2018年結成、メンバーの脱退を経て、2022年5月からまた新たなスタートを切ったインディーポップバンド・FENNEC FENNEC。ひとつの節目となった昨年末、新体制後初となるシングル『millefeuille』がリリースされた。

シティポップ、ネオソウル、インディーロックなど様々なジャンルを横断したサウンドで、独自のポップソングを届けてきた彼ら。その魅力は、心地よく眩しい音の楽しさと、現代を生きる私たちのメランコリーに寄り添う繊細さを併せ持つところにあるだろう。
今作『millefeuille』は、“本当に大切なものは、自分の持つ目に見えるもの全てを奪われても尚そこに残ったもの”、というメッセージを込めて制作された1曲だ。
成功も失敗も豊かさも、何もかもが可視化できるように思えてしまう世界の中で、大事にするべきものがわからなくなることがある。ありのままでいることが難しく思える瞬間がある。そんな人々の心をゆったりと包み込む音楽と声を、フェネフェネは優しく届けてくれる。

vo & gt / kojo、vo & dr / tera、そしてサポートメンバーを迎え意欲的にライブ活動も続けているFENNEC FENNEC。変わらないあたたかさと居心地良さに満ちた彼らが作り出す空間に、ぜひ遊びに行こう。

FENNEC FENNEC

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